アイフェルGP前の新型コロナ検査により、代役探しを強いられたレッドブルF1。ヒュルケンベルグへの連絡を明かす

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ニュルブルクリンクでのF1第11戦アイフェルGPを前に、“スーパーサブ”であるニコ・ヒュルケンベルグにレッドブルからの出場について連絡を取っていたと語っている。

 ヒュルケンベルグは、体調不良に見舞われたランス・ストロールの代役として、レーシングポイントから土曜日の午前中に呼び出された。厳しい状況ではあったが、今シーズン初めのシルバーストン2連戦でセルジオ・ペレスの代役も務めたヒュルケンベルグは素晴らしい走行を見せ、8位でチェッカーフラッグを受けた。これによりレーシングポイントは、コンストラクターズランキングで3位に浮上した。

 しかしヘルムート・マルコによると、ヒュルケンベルグは日曜日のグリッドではレッドブルのマシンに乗っていた可能性もあったという。

「我々は、2021年にF1を放送する『Servus TV』のコメンテーターを務める件でニコと話をしていた」とマルコはドイツの放送局『Sport1』に語った。

「また、金曜日にも私は彼に連絡をした。なぜならアレクサンダー・アルボンの新型コロナ検査の結果が不明瞭で、すんでのところで代役が必要になりそうだったからだ」

 しかしながらマルコは、ヒュルケンベルグがレッドブル・レーシングの2021年のドライバー候補だとまでは言わなかった。チームの優先順位はアルボンを残すことにあると主張したが、彼はマックス・フェルスタッペンとともに好結果を出す必要があるという。

「アルボンはパフォーマンスを発揮しなければならない。そうすれば彼は残ることになる」

「彼はニュルブルクリンクで良いパフォーマンスを見せた。我々はこの件についてさらに検討していく」

「我々以外のチームにとっては、ヒュルケンベルグとペレスだけが選択できるドライバーだということは明らかだ」

「基本的にマックス・フェルスタッペンにコンマ3秒まで迫ることができるドライバーはほとんどいない。アルボンは調子のいい日にはできるがね」

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