トヨタ カローラは、1966年に初代が登場してから、基幹車種として現在もトヨタを代表するモデル。また、グローバルで販売され、世界でも愛されている日本を代表する名車でもあります。ボディバリエーションはセダンが中心ですが、さまざまな派生車種が存在するのも大きな特徴です。今回はカローラシリーズの派生車種、3選をご紹介します。
四角くゴツンとしたカローラルミオン
2007年に登場したカローラルミオンは、ボクシーなスタリングが特徴のトールワゴン。北米で同年に発売されたサイオン 2代目xBをベースとして、ハンドル位置や灯火類を日本の保安基準に適合させ、カローラルミオンとして販売されました。
日本の大衆車代表であるカローラは、代を追うごとに購入するユーザーが高齢化。そのため、カローラルミオンは「ゴツンとルミオン」というキャッチコピーのもと、購買層の若返りを目指していました。
カローラシリーズ初の3ナンバー
トヨタ カローラは、5ナンバー(小型車登録)に収まるサイズが定番です。しかし、カローラルミオンは、海外で販売されているカローラセダンやオーリス、ブレイドの基本構造をベースとしており、全幅が1760mmに拡大。カローラシリーズとして初めての3ナンバー車となります。
トヨタ カローラルミオンの中古車相場
■中古車掲載台数:497台
■中古車相場:24.8万円~165万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月11日時点のデータ
カローラシリーズのスポーツハッチ カローラFX
トヨタ カローラFXは、1984年から発売を開始したカローラの2ボックスのスポーツハッチバック。元はヨーロッパなどの海外市場向けの車種でしたが、当時ヒットしていたホンダ シビックに対抗して日本市場にも導入。1995年までの約11年3世代にわたり販売されました。
トップグレードにあたるカローラFX「GT」に搭載されているエンジンは、国産2ボックスとして初めてとなるツインカムの「4A-GELU型」。初代カローラFXは、高回転型のハイパワーエンジンと軽量コンパクト(930kg)なボディを武器に、ジムカーナをはじめとしたモータースポーツの世界で大活躍を見せます。
カローラファミリーが増えすぎ影の薄い存在に…
3代目カローラFXが発売された90年代は、セダンを基本に、クーペのレビン、ハードトップのセレス、カローラワゴン、そしてコンパクトなカローラIIなど、カローラを冠にしたモデルが乱立。幅広いユーザーを逃がさないというトヨタらしい戦略とも言えますが、中でもカローラFXは影の薄い存在になってしまいます。3代目カローラFXは1995年に国内での販売を終了し、カローラの名を冠したスポーツハッチバックは一旦姿を消すことになってしまいました。
トヨタ カローラFXの中古車相場
■中古車掲載台数:4台
■中古車相場:99.8万円~141.5万円(応相談含む)
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月11日時点のデータ
スタイル重視の4ドアハードトップ!カローラセレス
1992年にデビューしたカローラセレスは、トヨタ初のコンパクト4ドアハードトップセダンです。コンパクトなサイズでありながらスタイリッシュでスポーティーなスタイルを実現。当時、セリカをベースにしたピラーレスの4ドアハードトップセダン、カリーナEDの弟分的な存在として発売されました。
すべてのグレードにツインカムエンジンを搭載
カローラセレスは、1.5リッターハイメカツインカムの「5A-FE型」、1.6リッターハイメカツインカムの「4A-FE型」、さらに、1.6リッタースポーツツインカムの「4A-GE」という3種類のエンジンをラインナップ。90年代はスポーティな4ドアハードトップセダン全盛期であったことから、すべてのグレードにツインカムエンジンを搭載しているというのが特徴的です。
トヨタ カローラセレスの中古車相場
■中古車掲載台数:2台
■中古車相場:72万円~99万円
※中古車掲載台数および相場は、2020年10月11日時点のデータ