ヤンキース・オーナー ブーン監督の来季続投を明言

ヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナーは日本時間10月14日、チームの今季の不安定な戦いぶりについて「地区シリーズでレイズと第5戦まで戦った末に敗れた以上のものを成し遂げることのできるチームだと信じていた。非常に落胆している」と振り返った。ゲリット・コールを補強したことなどによりチャンピオンになれると考えていたようだ。ただし、アーロン・ブーン監督の去就については「彼は来年も戻ってくる」と語り、続投を明言した。

2018年からヤンキースの監督を務めているブーンは、史上初となる「監督就任から2年連続でシーズン100勝以上」を達成。60試合制の今季は33勝27敗でアメリカン・リーグ東部地区2位となり、ア・リーグの第5シードでポストシーズンに出場した。

スタインブレナーは「アーロン・ブーンは優れた野球人であり、優れたリーダーだ。選手へのリスペクトを持っている。彼は来年戻ってくる。それは間違いない」と語り、ブーンの続投を明言。ブーンの来季の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっているが、ただ単にそのオプションが行使されるだけなのか改めて契約を延長するのかは現時点では明らかになっていない。

また、スタインブレナーはブライアン・キャッシュマンGMについて「彼のパフォーマンスにはとても満足している」とコメント。1998年2月にヤンキースのGMとなったキャッシュマンは、それ以来23年連続勝ち越し、ポストシーズン進出19度、ワールドシリーズ制覇4度(1998~2000年、2009年)などコンスタントに結果を残し続けており、球団首脳はその結果に満足しているようだ。

とはいえ、最後のワールドシリーズ制覇から10年以上が経過していることも事実。今オフはDJ・レメイヒュー、田中将大、ジェームス・パクストンといった主力選手がフリーエージェントとなるため、世界一奪還に向けてキャッシュマンがどのような手腕を発揮するか注目が集まりそうだ。

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