軍艦島への上陸再開へ 16日にも

 長崎市は相次ぐ台風の接近に伴い8月下旬から禁止している端島(軍艦島)への上陸について、早ければ今月16日から再開する方針を示した。
 軍艦島は世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ。昨年の台風で上陸禁止期間が過去最長の151日間となった経緯を踏まえ、禁止期間が長期化しないよう対策を協議してきた。
 市観光政策課によると、今回はドルフィン桟橋で船の接岸時に衝撃を和らげる「防舷材」の一部が流出するなどの被害が出た。復旧作業の長期化が見込まれるため、応急策として船側に緩衝材を設置。専門家が接岸時の安全性を確認し、上陸クルーズを手掛ける5事業者のうち3事業者が九州運輸局へ接岸方法の変更を申請した。
 見学通路の転落防止柵を再設置後、15日に市職員が現地を確認。問題がなければ翌日から上陸を再開する。

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