2017年・南東北 西田(西彼農)春夏2冠 重量挙げ 【連載】夏跡 県勢のインハイ20年・18

重量挙げ94キロ級トータル、ジャークで優勝、スナッチで3位入賞した西田(西彼農)=福島市、福島明成高体育館

 山形、宮城、福島の3県が主会場の大会で、14個(金3、銀6、銅5)のメダルを獲得した。19年ぶりの優勝ゼロに終わった前年の13個(銀2、銅11)から微増した。
 重量挙げ94キロ級の西田裕(西彼農)はトータル、ジャークで優勝、スナッチで3位入賞。春の全国選抜大会と合わせて、県勢初のトータル春夏2冠を達成した。62キロ級の東慶二朗(諫早農)も、スナッチで銀メダルを手にした。
 アーチェリー勢は男子の青島鉄也(大村工)、女子の相川一葉(佐世保商)がともに銀メダルを射止めた。男子団体の大村工も5位入賞した。
 柔道勢も熱かった。男子の長崎日大、女子の長崎明誠が団体で8強入り。県勢男女そろっての賞状獲得は初めてだった。個人も男子100キロ級の山口貴也(長崎日大)が準優勝した。
 登山男子の長崎北陽台は会場の山形県蔵王山系まで足を運んで試走。現地の地形などを頭にたたき込んで臨み、3年ぶり4度目の優勝を飾った。女子の大村も2位入賞を果たした。
 剣道団体の島原は男子が準V、女子が5位と健闘した。男子は決勝で高千穂(宮崎)と代表戦までもつれたが、惜しくも初優勝を逃した。個人も男子の林田拓朗(島原)、女子の黒木美宇(大村)が5位入賞した。
 ソフトボール女子の九州文化学園は前年に続いて銅メダルをつかんだ。バレーボール男子の大村工は6年連続、バドミントン男子団体の瓊浦、フェンシング女子団体の諫早商は2年連続8強入り。サッカー男子の長崎総合科学大付は安藤瑞季を擁し、初めて準々決勝まで進んだ。

剣道男子団体決勝、代表戦で面を狙う島原の大将志築(左)=仙台市、カメイアリーナ仙台

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