アユが謎の大量死、1千~2千匹 富山の熊野川

©株式会社北日本新聞社

よどみに集まったアユの死骸=富山市下熊野

 14日午前6時ごろ、富山県富山市下熊野付近の住民から「熊野川に魚の死骸が浮いている」と、富山南署に通報があった。署員が駆け付けたところ、熊野川の任海橋から興南大橋までの約1キロにわたり大量の死んだアユが見つかった。県と市が原因を調べ、同署が事件性の有無も含め捜査している。

 富山漁業協同組合によると、死骸はほとんどがアユで千~2千匹という。川面全体に点在するように浮かび、任海橋付近ではよどみに数十匹がかたまっていた。熊野川は神通川の支流で、現場付近は川底が浅いため、アユはさお釣りより網漁が行われている。

 市は現場付近3カ所の水を採取し、水質の簡易調査を実施。その結果、pH(水素イオン濃度)とDO(溶存酸素)に問題はなかった。県は死骸を持ち帰り、病気の有無などを調べている。

 同漁協は、現在はアユの産卵時期のため、来年の生息数が減少する可能性があると説明。「興南大橋から下流にのみ死骸があることから、大量死の原因が自然環境の変化とは考えにくいのではないか。毎年稚魚を放流してきたので残念」とした。

アユが大量に死んでいるのが見つかった熊野川