歴代3位2728勝の名将・ラルーサ Wソックス監督就任の可能性

現在エンゼルスの野球部門シニアアドバイザーを務めているトニー・ラルーサは、ホワイトソックスの面接を受ける許可をエンゼルスから受けたようだ。日本時間10月15日、関係者の話としてメジャーリーグ公式サイトが伝えた。今月76歳の誕生日を迎えたラルーサは、監督として歴代3位の2728勝をマークし、2014年にベテランズ委員会の選考でアメリカ野球殿堂入り。球界屈指の名将が今季躍進を遂げたホワイトソックスをさらなる高みへ導くために現場復帰を果たすことになるかもしれない。

リーグ3連覇を成し遂げたアスレチックス時代や2度の世界一に輝いたカージナルス時代の印象が強いラルーサだが、33年間に及ぶ監督してのキャリアはホワイトソックスでスタートしている。1979年途中から1986年途中まで8シーズンにわたって監督を務め、522勝510敗を記録。1983年には99勝63敗の好成績でアメリカン・リーグ西地区を制した(リーグ優勝決定シリーズでオリオールズに敗退)。

ホワイトソックスのリック・ハーンGMは「優勝経験のある監督が望ましい」との意向を明らかにしており、アスレチックス時代に1度、カージナルス時代に2度のワールドシリーズ制覇を成し遂げているラルーサはその条件に合致する存在と言える。76歳という年齢面や世界一に輝いた2011年を最後に現場から離れていることなど不安材料がないわけではないものの、経験不足のチームをさらなる高みへ導くための監督としてはうってつけの存在だろう。

ホワイトソックスの名物オーナーであるジェリー・ラインズドーフは、自身とラルーサの関係性を「兄弟のようなものになりつつある」と表現しており、この2人の強固なコネクションもラルーサの監督就任を後押しする。もしラルーサの現場復帰が実現すれば、残り272勝に迫っている史上2人目の通算3000勝も決して不可能ではなく、大きな話題を呼ぶことになりそうだ。

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