アルファベット傘下ウェイモが完全無人運転のサービス提供開始を発表

アルファベット傘下企業であるWaymo(ウェイモ)が8日、完全無人運転サービスの提供を発表した。

【当記事は、2020年10月12日に公開した記事を加筆修正したものです。】

2015年にウェイモは小型車両「Firefly」に大規模な車載コンピューター能力を組み合わせ、時速25kmで公道での自動走行に成功。2017年には、アリゾナ州メトロ・フェニックス・エリアにて次世代テクノロジーを使った初期のライダープログラムを開始している。2019年には第4世代のテクノロジーを使い、有料の高速道路を完全無人で走った。

今回発表となったサービスは、2018年に開始したWaymoOne(ウェイモワン)のユーザーを対象にしている。これまでにも機密保持契約を結んだ一部ユーザーには自動運転サービスを提供していたが、今回それを一般公開した。

アプリを介して乗車場所や下車場所を指定し、予約することができる。乗車中にも音楽を鳴らしたり、照明を落としたり、前方の様子をスクリーン上にズームで映したり、マップ上で自分の現在地を確認したりといった操作も可能だ。

ウェイモのサービスはドライバーが乗車していないため、乗車する車を見つけられないという可能性もある。そういったときのために、アプリから車のクラクションを鳴らすオプションも追加された。

このアプリは既にGooglePlayとAppStoreでダウンロードが可能だ。「近い将来完全に無人運転になる、新しい完全自動運転サービスが非常に人気になることを期待している」とウェイモは語っている。

また、車内の衛生と安全のために、前列と後部客室の間に車内バリアを追加した。車両オペレーターも再導入しており、より広いエリアでサービスを提供できるようになっている。

ウェイモは、運転する全ての自律している道程で、安全でよりアクセスしやすい未来を構築していくと述べている。

(出典:Waymo Webサイトより)

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