メダル獲得数は2003年長崎インターハイ以降で最少となる5個にとどまった。団体優勝もゼロで、8強以上は13競技30種目。前年の17競技37種目から減少した。長崎県や競技団体が一丸となって取り組んだ14年長崎国体から4年。強化の在り方などを再確認させられた夏になった。
唯一の金メダルは柔道男子個人66キロ級の桂嵐斗(長崎日大)。前年8月の世界カデ選手権で優勝した実力者が、高校最後の夏に結果を出した。同時にまさかの初戦敗退を喫した春の全国高校選手権の雪辱も果たした。
ボクシングミドル級の野上昂生(鹿町工)は準優勝。全国選抜大会に続く春夏2冠を狙った決勝は、ユース日本代表の須永大護(東京・駿台学園)に小差で敗れたが、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。
陸上勢は中長距離を中心に計7種目入賞。廣中璃梨佳(長崎商)は女子1500メートル7位、3000メートル6位と3年連続2種目入賞した。男子1500メートルの林田洋翔(瓊浦)は3位に入った。
団体でメダルを獲得したのは大村工勢。ソフトボール男子が準優勝、アーチェリー男子が3位入賞した。ソフトボールは春夏連覇こそ逃したが、エース永留大輝らを軸に力を発揮。アーチェリーは2年生エース青島鉄也を中心に意地を見せた。
地道な指導が実を結んだのはソフトテニス女子団体の大村。チーム初、県勢11年ぶりとなる8強入りを果たした。勝野英昭監督らコーチ陣が、恵まれているとはいい難い練習環境を乗り越えてチームを育てた成果だった。
2018年・東海 桂(長崎日大)が唯一の金 柔道男子個人66キロ級 【連載】夏跡 県勢のインハイ20年・19
- Published
- 2020/10/15 16:19 (JST)
- Updated
- 2020/10/15 16:28 (JST)
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