東西南北

 サンパウロ市の市長候補で、現時点の世論調査で支持率トップのセルソ・ルソマノ氏が、13日に開かれたサンパウロ州商業協会の会合で、「クラコランジア(麻薬常習者の密集地区)の路上生活者は入浴しないからコロナに対する抵抗力がより強い」と発言し、物議を醸した。入浴とコロナへの抵抗力との関係は何も立証されていない。ルソマノ氏はボルソナロ大統領の支持を得ているが、大統領は同氏の陣営は統率が取れていないとの見方を示し始めたという。サンパウロ市ではボルソナロ氏が支援する候補には投票しないという市民が60%以上いるが、この先どうなるか。
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 パラナ州中西部のカンポ・モウロン市で14日未明、隣人から暴行を受けて入院していた動物愛護団体ボランティアのヴィヴィアネ・ドス・サントスさん(33)が死亡した。発端は9月20日に、隣人が角材で犬を叩いているのを見たサントスさんが軍警と愛護団体に通報した事。隣人が逃げたため、警察は犬を保護して帰ったが、その後、隣人がサントスさん宅に侵入し、レンガで頭を殴打。サントスさんは病院に運ばれ、治療を受けていたが死亡した。
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 14日に行われた全国選手権第16節では、パルメイラスがコチリバに1対3で、サントスもアトレチコ・ゴイアニエンセに0体1で負けた。パルメイラスは3連敗で7位に落ち、ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ監督が解任された。他方、2部落ちが心配される17位に落ちていたコリンチャンスはアトレチコ・パラナエンセに1対0で勝ち、14位に浮上。新監督を迎えた直後の試合に勝って、監督の肩の荷を少し軽くした。

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