へき地医療の充実、遠隔診療の実証実験開始へ 熊本県水俣市、ベンチャーと協定

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オンライン診療導入に向けた連携協定に調印した高岡利治水俣市長(右)、小川晋平AMI代表取締役CEO(中)、市立総合医療センターの坂本不出夫病院事業管理者=水俣市

 熊本県水俣市と市立総合医療センター、医療機器開発ベンチャー「AMI」(同市)は11月、共同で遠隔聴診を含むオンライン診療の実証実験を始める。へき地医療の充実に向けた取り組み。来年3月まで。

 実験では、AMIが開発した心音をリアルタイムで画像データに変換するシステムを利用。同センターの医師が、久木野診療所(同市久木野)の利用者約50人に対し月1回程度、インターネットを介して聴診や問診をする。現場には、看護師が立ち会う。

 AMIの小川晋平・代表取締役CEOは「遠隔聴診は通信で音が変化するため難しかったが、音を可視化することで、医師は目と耳で診断できる」とシステムの特長を説明している。

 3者は13日、市役所仮庁舎で連携協定を締結。高岡利治市長は「災害時など現地に医師が足を運べない場合にも役立つ技術。活用を期待する」と述べた。(石本智)