FP1デビュー中止のシューマッハー&アイロット、アブダビに登場か「それ以外にチャンスはない」とフェラーリF1

 フェラーリのスポーティングディレクター、ローレン・メキースは、フェラーリの育成ドライバーであるミック・シューマッハーとカラム・アイロットを2020年のF1フリープラクティス1で走らせるチャンスは、最終戦アブダビにしか残っていないと語った。

 フェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバー、シューマッハーとアイロットは、今年FIA-F2に参戦、残り2レースの段階でランキング首位と2位につけている。ふたりのF1昇格を検討するフェラーリは、パワーユニットを供給するアルファロメオとハースの助けを借り、シューマッハーをアルファロメオ、アイロットをハースからF1アイフェルGPのFP1で走らせる計画を立てた。しかし金曜のニュルブルクリンクが雨に見舞われてプラクティスが中止になってしまったため、シューマッハーもアイロットもF1グランプリウイークへのデビューを果たすことができなかった。

2020年F1第11戦アイフェルGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とミック・シューマッハー

 この後のF1カレンダーは、ポルトガル、エミリア・ロマーニャ(イモラ)、トルコ、バーレーン、アブダビと続く。メキースは、このなかでシューマッハーとアイロットのFP1デビューの計画を組み直すのは簡単ではなく、アブダビ後の若手ドライバーテストも考慮に入れながら、プランを決めたいと語った。

「カレンダーを見ると、アブダビ前にはチャンスがない」とメキースはF1 Nationのポッドキャストにおいて語った。

「(ポルティマオで)その可能性があるとは思わない。新たにカレンダーに加わったサーキットであり、誰も走ったことがないから、FP1を失いたくはないはずだ」

「パートナーに対して公平な対応をしたい。新しいサーキットで誰もデータを持っていないところで彼らを走らせるつもりはない」

「彼らはバーレーンでF2レースに参戦する。タイトル争いをしているので、そこに集中させたい。そうなると、唯一のチャンスはアブダビということになる。それについてアルファロメオおよびハースと話し合い、何が可能かを見ていく」

「可能性があるかどうかはまだ分からないが、彼らにチャンスを与えるためにその道を懸命に探っていくつもりだ。最終戦のすぐ後には若手ドライバーテストが控えている」

 現在F2でランキング5位のロバート・シュワルツマンは、アイフェルGP前の時点で、アブダビGPでFP1に出場する予定であることが発表されている。

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