横浜市長「住民投票あるなら結果を尊重」 反対多数なら強行せず

横浜市の林文子市長(資料写真)

 横浜市が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡り、林文子市長は16日の定例会見で「住民投票の結果を尊重する」と述べた。市内では現在、住民投票条例の直接請求に向けた署名活動が行われ、既に必要な法定数に達している。

 市長は昨年夏の誘致表明以降、「住民投票を行う考えはない」との立場を示してきたが、同日の会見では「もし住民投票が行われ、IR反対が多数であれば、結果は尊重したい」と述べ、反対が賛成を上回った場合、誘致を強行する考えはないとの見解も示した。

 署名活動は、2017年の市長選で「白紙」を掲げ3選を果たした林市長が19年8月に一転、誘致を表明したことに反発した市民団体「カジノの是非を決める横浜市民の会」が9月4日にスタートしている。

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