DeNA、僅差の逆転勝ちで指揮官「今年のベストゲーム」 佐野が球団タイ5戦連発

DeNAのアレックス・ラミレス監督【写真:荒川祐史】

1点ビハインドの8回に佐野のソロで同点、大和の適時打で一気逆転

■DeNA 2-1 巨人(16日・横浜)

DeNAが16日、本拠地での巨人戦に2-1で逆転勝ちを収めた。終盤までスコアレスと投手戦の展開から8回に巨人に先制を許したが、直後に佐野の本塁打と大和の勝ち越し打で試合をひっくり返した。ロースコアの接戦を制したラミレス監督は「今年のベストゲームだと思う」と喜んだ。

先発の井納が7回無失点と、優勝へのマジックを8としていた巨人打線を封じた。ラミレス監督は「本当に素晴らしい投球だった。戸柱とのコンビネーションがあったからこそ、この投球ができた」とバッテリーを評価。9回に登板し、先頭打者に三塁打を打たれながら、その後3者三振でピンチをしのいだ三嶋については「アメイジング。その言葉に尽きる」と称賛した。

打線は7回まで無得点に抑えられながら、反撃の口火を切ったのが佐野だった。8回に先頭打者として打席に入ると、この回から登板した大江の初球をライトスタンドに運び、球団記録に並ぶ5試合連続本塁打となった。指揮官は「難しい状況の中、プレッシャーのかかる場面で打てた。これもアメイジングというしかない」と三嶋と同じ言葉で4番の働きを評価した。

今季6勝12敗と苦渋をなめさせられた巨人相手に、接戦を制しての逆転勝ち。ラミレス監督は「佐野の5試合連続本塁打から、ロペスが日米2000安打に近づく安打で出塁し、代走で出た乙坂が盗塁、そして大和のタイムリー。チーム一丸となって逆転できた」と興奮を隠せない様子で、「最後は三嶋がノーアウト三塁から3者三振でゲームセット。今年、これ以上の試合はなかったと思う」と満足そうだった。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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