アストロズが5回表に集中打で逆転 3連敗から3連勝なら史上2度目

アストロズとレイズによるアメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第6戦は、フランベル・バルデス(アストロズ)とブレイク・スネル(レイズ)の両左腕の先発でスタート。レイズの筒香嘉智は第5戦に続いてスタメンを外れた。12年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけているレイズは、2回裏二死一塁からウィリー・アダメスのタイムリー二塁打で1点を先制。しかし、アストロズが5回表に集中打で4点を奪い、逆転に成功した。

レイズ先発のスネルに4回まで無得点に抑えられていたアストロズ打線だったが、5回表先頭のユリ・グリエルが四球を選んで出塁すると、続くアレドミス・ディアスのレフト前ヒットで無死一・二塁のチャンス。ここでレイズのケビン・キャッシュ監督はスネルに代えてチームのベストリリーバーであるディエゴ・カスティーヨを投入した。

アストロズは9番マーティン・マルドナードが送りバントを決め、一死二・三塁で打順は上位へ。ジョージ・スプリンガーが外角のシンカーを弾き返して前進守備を破る逆転の2点タイムリーを放つと、ホゼ・アルトゥーベのタイムリー二塁打で3点目。捕逸とマイケル・ブラントリーの四球で一死一・三塁となり、カルロス・コレアにもタイムリーが飛び出して4点目を奪った。

4勝先取のシリーズで一方のチームが初戦から3連勝したのは今回のア・リーグのリーグ優勝決定シリーズが39度目だが、過去38度のうち第7戦までもつれたシリーズは1度だけ。その1度というのは、レッドソックスがヤンキースを相手に3連敗からの4連勝を成し遂げた2004年のア・リーグのリーグ優勝決定シリーズだ。レギュラーシーズン勝率5割未満でポストシーズンに進出したアストロズが史上2度目の奇跡を起こすことになるかもしれない。

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