九州地区高校野球県大会 きょう準決勝 代表懸け激突 長崎西×大崎(10時)、長崎日大×海星(12時30分)

チームを引っ張る各校の主力。(左上から時計回りに)長崎西のエース原口、大崎の4番捕手調、海星の好打者永田、長崎日大のエース石橋=県営ビッグNスタジアム

 第147回九州地区高校野球県大会第10日は17日、長崎市の県営ビッグNスタジアムで長崎西-大崎(10時)、長崎日大-海星(12時30分)の準決勝が行われる。両試合の勝者が、来春の甲子園出場校の選考資料となる九州大会(31日~11月5日・長崎)に進む。
 第1試合はシードの公立校対決。昨季から県内公式戦無敗の大崎に長崎西が挑む。総合力は大崎の方がありそうだが、長崎西の試合運びも堅実。立ち上がりから守備の精度が大きなポイントとなりそうだ。長崎西は春70年ぶり、大崎は初の甲子園を目指す。
 17年ぶり秋4強の長崎西はバッテリーの原口と村川、主将の今井ら昨季の主力が多く残る。丁寧にミスなく守り、攻撃は3試合計10犠打、11盗塁と機動力を絡めている。2年連続の九州大会が懸かる大崎はエース右腕坂本、左の1年生勝本らテンポのいい投手陣に加え、今季は打力がある。調と松本は3試合で2本ずつ本塁打を放っている。
 第2試合はノーシードから勝ち上がった私立の伝統校同士の一戦。強打の海星を長崎日大の守備が上回れるか。準々決勝で左腕を軸とする創成館に14安打を浴びせた海星打線が、今回は右腕と対戦。長崎日大は延長逆転サヨナラ勝ちで4強入りした勢いがある。
 5年ぶりの春切符獲得を見据える海星は攻撃陣が4試合で48安打を記録。切れ目がなく、集中打も見せる。投手陣は1年生右腕宮原、左の2年生松島が引っ張っている。22年ぶりの春の甲子園を狙う長崎日大は主将でエースの石橋がカギを握る。ここまで6失策のバックの粘りも不可欠。打線は4試合計47安打と海星に負けていない。

 


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