アストロズの勢い止まらず3連勝 筒香は代打でヒットを放つ

【アストロズ7-4レイズ】@ペトコ・パーク

アメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズは、初戦から3連敗したあとに2連勝したアストロズの勢いが第6戦でも止まらず、1点ビハインドの5回表に集中打で4点を奪って逆転に成功。その後も小刻みに追加点を奪い、7対4で勝利した。4勝先取のシリーズで3連敗後に3連勝したのは史上2度目。明日の第7戦に勝利したチームがリーグ王者となる。

フランベル・バルデス(アストロズ)とブレイク・スネル(レイズ)の両左腕の先発で始まった一戦は、スネルが2回表二死一・二塁のピンチを切り抜けると、2回裏二死一塁からウィリー・アダメスのタイムリー二塁打でレイズが先制。しかし、勢いに乗るアストロズの打線は5回表にレイズ投手陣に襲いかかった。

アストロズは5回表先頭のユリ・グリエルが四球で出塁すると、アレドミス・ディアスがヒットでつないで無死一・二塁のチャンス。ここでレイズのケビン・キャッシュ監督はスネルを諦め、チームのベストリリーバーであるディエゴ・カスティーヨを投入したが、これが裏目に出た。

マーティン・マルドナードが送りバントを決めて一死二・三塁となり、ジョージ・スプリンガーが前進守備の内野を破る逆転の2点タイムリー。ホゼ・アルトゥーベもタイムリー二塁打で続き、捕逸とマイケル・ブラントリーの四球で一死一・三塁となったあと、カルロス・コレアにもタイムリーが飛び出して4点目を奪った。

6回表にはカイル・タッカーがレイズ3番手のシェーン・マクラナハンから1号ソロを放って5点目。7回表にブラントリーのタイムリーとタッカーの犠飛で2点を追加したあと、マニュエル・マーゴの2打席連続アーチで3点を返されたものの、7対4で勝利した。

勝利投手は6回3安打1失点の好投を見せたバルデス(1勝1敗)、敗戦投手は5回途中3安打2失点のスネル(1勝1敗)で、アストロズ5番手のライアン・プレスリーが2セーブ目を記録。4勝先取のシリーズで3連敗後に3連勝したのは2004年リーグ優勝決定シリーズのレッドソックス(対ヤンキース)以来史上2度目であり、このときのレッドソックスは第7戦に勝利してリーグ優勝し、ワールドシリーズでは4連勝して86年ぶりの世界一に輝いている。

なお、レイズの筒香嘉智はアストロズ先発が左腕バルデスだったためベンチスタートとなり、3点ビハインドの9回裏一死走者なしの場面で代打で登場。シフトの間を破ってライト前ヒットを放ったが、チームの勝利にはつながらなかった。

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