ドジャースがWS進出の望みつなぐ逆転勝利 スミスが決勝アーチ

【ドジャース7-3ブレーブス】@グローブライフ・フィールド

1勝3敗と後がない状況に追い込まれたドジャースは、ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦、1点ビハインドの6回表にウィル・スミスがブレーブス4番手のウィル・スミスから1号3ランを放ち、逆転に成功。7回表にもコリー・シーガーの4号2ランなどで3点を追加し、7対3で快勝してワールドシリーズ進出へ望みをつないだ。試合の流れを変えたのは今季から加入したムーキー・ベッツの好プレーだった。

ドジャースがダスティン・メイ、ブレーブスがA・J・ミンターの先発で始まった一戦は、オープナーとしてプロ初先発のマウンドに立ったミンターに対してドジャース打線が大苦戦。3イニングでヒットを1本しか打てず、7つの三振を喫した。ブレーブスは1回裏にトラビス・ダーノウの犠飛で先制し、2回裏にはクリスチャン・パチェのタイムリーで2点目。試合は完全にブレーブスのペースとなり、このまま一気に21年ぶりのリーグ優勝を決めるかと思われた。

ところが3回裏に試合の流れを大きく変えるプレーが待っていた。ブレーブスは一死二・三塁のチャンスを迎え、ダンズビー・スワンソンの打球はライト前に落ちそうなヒット性の当たりに。しかし、右翼ベッツがこれを好捕。三塁走者のマーセル・オズーナがタッチアップして生還したものの、明らかにオズーナの離塁が早く、チャレンジの末、オズーナがアウトとなってダブルプレーが成立。直後の4回表にシーガーの3号ソロが飛び出し、試合の行方はわからなくなった。

そして6回表、ブレーブスは二死二塁の場面で左打者のマックス・マンシーに対して左腕スミスを投入したが、スミスがマンシーを歩かせて二死一・二塁。ここでドジャースの5番打者スミスが打席に入り、ポストシーズン史上初の「同姓同名対決」が実現した。スミスはフルカウントからの6球目、内角低めへの速球を捉えて左中間への1号逆転3ラン。「同姓同名対決」を制し、ひと振りで試合をひっくり返した。

7回表には二死からクリス・テイラーが二塁打を放ってチャンスを作り、ベッツのタイムリーで5点目。次打者シーガーが初球を捉え、右中間スタンドへダメ押しの4号2ランを叩き込んだ。その後、リリーフ陣がブレーブスの反撃を1点に抑えて7対3で試合終了。鮮やかな逆転勝利でブレーブスのリーグ優勝を阻止し、シリーズの行方は第6戦以降に持ち込まれた。

勝利投手は2イニングをパーフェクトに抑える好リリーフを見せたドジャース3番手のブレイク・トライネン(1勝1敗)。「同姓同名対決」に敗れて逆転アーチを浴びたスミスが敗戦投手(1勝1敗)となった。

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