<レスリング>世界王者ガジムラド・ラシドフが65kg級を制す…男子フリースタイル・ロシア選手権

あらためてロシアのナンバーワンを証明したガジムラド・ラシドフ。東京オリンピックの代表権を取れるか=写真は昨年の世界選手権

 男子フリースタイルのロシア選手権が10月16日にナロフォミンスクで開幕。軽量3階級が行われ、65kg級の決勝は、昨年の世界王者のガジムラド・ラシドフが、2018年世界選手権3位のアフメド・チャカエフを2-0で破って優勝した。

 3位は2017年世界選手権3位のアラン・ゴガエフと若いザギル・シャキエフ。2016年に世界カデット選手権46kg級で優勝しているシャキエフは、2016年リオデジャネイロ・オリンピック金メダルのソスラン・ラモノフを3回戦で破ったが、準決勝でチャカエフに敗れた。

 ラシドフはロシア協会のホームページで、「大会の再開をとても待っていました。もちろん予防策を継続する必要がありますが、すべてがゆっくりと通常のコースに戻ってきてうれしいです」と活動を再開できた喜びのコメント。

 「ライバルの存在はいいことです。私とチャカエフは一緒に練習し、何度も闘ってお互いを完全に知っています。闘いはいつも緊迫します」と決勝を振り返り、オリンピック王者のラモノフに関しては、「減量で苦労していることは明らかでした。彼は動きと呼吸とが本来のものとは見えませんでした」と話した。

 12月の世界選手権(セルビア)に関しては、「まだ実現するかどうか分からない(注=11月6日に最終決定)」として出場か不出場かの意思表示はしなかったが、「オリンピックが2021年に開催されることを確信しており、東京に向けて準備を進めていきます」と話した。

 日本にとっても気になる東京オリンピックのロシアは代表は、だれが勝ち抜いてくるか。なお、57kg級は2年連続世界王者のザウール・ウグエフが優勝した。

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