知らないと損をする英会話術44:一瞬でネイティブになれる“No”と“Not”の使い方

“No”(ノー)や“Not”(ノット)は日本語の「いいえ、そうではない」に当たる、否定の場面で使われる単語ですが、実は“No”や“Not”と組みわせることで、長い文章にしなくてもスパッと言いたいことが伝えられる表現がたくさんあります!“No way!” “Not really” “Why not?”など、親しい人との日常会話では頻繁に使う表現を一緒にマスターしましょう!

“No”や“Not”を使った日常会話フレーズで感情、感想を伝える!

“Yes”は「はい」、“No”は「いいえ」ですが、否定的なことをなるべく言わないようにする日本語では「はい」という回数に比べて「いいえ」という言葉を使う機会はあまり多くありません。ところが英語では、必ずしも否定の意味ではない表現に“No”を使うこともあるのです。

“No”や“Not”と組み合わせることで、感想や感情、ちょっとした情報などをスパッと伝えられる表現がたくさんあります。そのため“No”や“Not”はシンプルだけど使う頻度が高い英単語といえます。自然な英会話を目指すなら、すべての文章を「主語+動詞」で組み立てて話す必要は一切ありません。今回は、“No”や“Not”を使った、短いけれど使える日常会話フレーズを見ていきましょう!

No way! いやだ!/すごい!

“No way”には「無理、いや!」という否定的な使い方と、「ありえない、すごい!」という感動を表す誉め言葉の2つの使い方があります。

例)Let’s go for run tomorrow!(明日、走りに行こう!)

No way!(無理!)

I’ve decided to travel around South America next year!

(来年、南アメリカを回るって決めたんだ!)

No way! (信じられない、すごい!)

Why not! いいね!

“Why not!”の直訳は「なんでそうではないの?」ですが、日常会話では、「いいね!賛成!」と同意するときなどに、使われます。“Yes”や“Sure”(確かに)ともほぼ同じ意味です。

例)Shall we go to get some coffee?(コーヒーでも飲みに行く?)

Why not?(いいね!)

また何かを提案したりアドバイスする際に、押しつけがましくならないように“Why not”を使うと丁寧な印象になります。

例)Why not start your homework now so you won’t miss the deadline?

(締め切りに間に合うように、今から宿題すれば?)

Not really あんまり、それほどでも

何事もしっかりと自分の言いたいことを言う印象のあるイギリス人ですが、実は上手に婉曲しながら自分の気持ちを伝えていることもあります。ただ“No”と否定するだけではなく、“Not really“と言うと、「あんまり(そうではない)」「それほど(ではない)」と遠回りに否定することいなります。

例)Is it freezing outside this morning? (今朝は外寒い?)

Not really.(そうでもないよ。)

また誉められたときに「いえいえ、それほどでも・・・」と謙遜の意味で使われる場合もあります。

例)Your voice is amazing!(歌、上手!)

Not really.(それほどでも。)

超実用的な「No+名詞」の決まり文句

親しい人との日常会話では、「No+名詞」で自分の感情や感想を短く伝えることで、相手の話を遮らずに上手に相槌が打てるフレーズがいくつかあります。

例)No doubt(疑いの余地がない=それはそうだよね。確かに。)

No wonder(迷いなし=どうりで。当然だね。)

No surprise(驚きがない=当たり前。不思議ではないね。)

また相手への気遣いとして「いいのよ。○○ではないから。」と言いたいときにもよく使われます。

例)No rush(急いでないから、いつでもいいよ。)

No worries(心配なし=全然、大丈夫。)

使い方次第では、「いいえ」のようにとても強い意味に聞こえてしまう“No”や“Not”ですが、上手に使えば一気に英会話の達人に近づける、短いのに便利なフレーズがたくさんあることをご紹介しました。“Yes”や“No”だけの相槌ではなく、これからは“Not really” “No way!” “Why not!”など使ってみてくださいね。

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