松浦市防災会議 感染症対策明記 防災計画見直し

台風や豪雨時の避難所での感染症対策を明記するなど地域防災計画の見直しを承認した防災会議=松浦市役所市民ホール

 松浦市防災会議(会長・友田吉泰市長)はこのほど、市役所市民ホールで開き、台風や豪雨による避難情報発令時に市民に求める行動の整理、新型コロナウイルス感染拡大の中で避難所における感染症対策を明記するなどの市地域防災計画の見直しを承認した。
 今年の台風9号、10号の接近では市が設置した避難所に約900人、親類や知人宅などを含めると千人を超える市民が避難したという。市は感染症対策で密を避けるため、新たな避難所を追加開設するなどして対応した。
 会議では、台風や豪雨時に避難を呼び掛ける際には「危険な場所」を適宜、防災行政無線などで発信するほか、避難情報のポイントをまとめたチラシを7月に市内全戸に配布し、周知を図っていることなどが報告された。
 避難所における感染症対策では、避難所の収容人数を考慮して可能な限り多くの避難所を開設。避難者の健康状態の確認や発熱者には専用のスペースを確保するなどの対策を明記した。

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