新今宮駅リニューアル 南海電鉄19日着工

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新今宮駅南北通路のリニューアルイメージ(提供)

 南海電鉄は、乗降客が難波駅に次いで2番目に多い新今宮駅のリニューアル工事に着手する。新型コロナウイルス感染拡大の影響でインバウンド(訪日外国人客)が落ち込む「今だからこそ」と、回復を見据えた攻めの一手。工事は19日から実施し、難波から新今宮、新世界への「南北軸の形成に向けた基軸」となる駅を目指す。

 同社によると、新今宮駅の1日平均乗降客は前年度で9万7603人。1995年の11万人5916人をピークに一時は8万人台まで減少したが、インバウンドの増加を受けてここ数年は回復基調にあった。

 しかし、新型コロナ禍で一転。「おしなべて2〜3割減少」と経営的には厳しい状況にあるが、駅東側で星野リゾートが都市観光ホテルを2022年開業予定など、周辺環境は変化の途上にある。

 同社鉄道営業本部統括部の中野崇課長は「インバウンドが戻る日に備える。それにピンチをチャンスに変えるではないが、迷惑をかけるお客さまが少ない今こそ取り組む」と工事着手に踏み切る意図を説明する。

 リニューアル工事では、2階改札口を1階南北通路の東西に移設。4階ホーム(2.3番線、4番線)までエレベーターで直接上がる構造に変更する。同通路の東側改札口には、オープンカウンターの駅務室を併設し特急券や企画乗車券などを販売。通路や外壁の美装化も進める。

 本格工事は11月10日からになり、22年3月の完了を目指す。1階空きスペースのテナント誘致も積極的に進め、同工事期間後は2階部分のリニューアルも予定している。