糸崎駅ホームのうどん 食べたかったなぁ【木造駅舎巡礼02】山陽本線25/35

※2020年8月撮影

トップ画像は、JR西日本山陽本線糸崎駅。【木造駅舎巡礼】で時々悩むのが「オリジナルの木造駅舎の範囲」です。この糸崎駅も右の二階建て部分と、平屋の中央部分、そして左に上屋の延長の様な部分があって、全体が木造駅舎なのですが・・・・。

備後赤坂駅発8時38分の糸崎行に乗って「坂の町」尾道駅を経て山陽本線は瀬戸内海沿いに西に向かいます。国道2号線の向こうに瀬戸内海の島々が見えます。もう少し手前では因島大橋が見えていましたが、既に何度かコラムに登場したのでもう少し糸崎駅寄りの瀬戸内海、小佐木島、佐木島、細島などが見える辺りです。

※2020年8月撮影

23分かかって9時1分に糸崎駅に着きました。湘南色のD-27編成と黄色いD-21編成は回送表示になりました。連結部分です。

※2020年8月撮影

下りホーム駅名標。かつてはホームに駅うどんがあって停車中の車窓から名物の天ぷらうどんを買うことができたと聞きます。残念ですが遅まきながら筆者が青春18きっぷ鉄道旅にハマった2009年(平成21年)には、この糸崎駅ホームの駅うどんは既にありませんでした。

※2020年8月撮影

1892年(明治25年)山陽鉄道が尾道駅からこの駅まで延伸、初代三原駅として開業しました。1894年(明治27年)山陽鉄道が広島駅まで延伸開業。三原市街に近い三原駅(二代目)を開業するにあたって駅所在地の糸崎駅に改称されます。1906年(明治39年)国有化。1909年(明治42年)線路名称制定で山陽本線の所属駅になりました。

開業から1970年代までは糸崎機関区がおかれ、蒸気機関車の付け替えなどが行われていました。その後の電化などで1972年(昭和47年)に機関区は廃止。現在でも乗務員区である福山列車区糸崎派出(旧せとうち地域鉄道部糸崎乗務員センター)が併設されています。またJR貨物糸崎新営業所もおかれています。元は貨物列車が発着し貨物ヤードからは周辺の工場、糸崎港への専用線が多数分岐していました。

跨線橋に上って神戸駅方面を見ています。右(南)側に広大な敷地が広がり元機関区・貨物ヤードがあったことを彷彿とさせる側線が多数あります。

※2020年8月撮影

門司駅方面。左奥に三菱重工の大きな工場があります。

※2020年8月撮影

跨線橋から糸崎駅舎が見えます。かつての基幹駅らしく大きな駅舎です。

※2020年8月撮影

跨線橋を降りて駅舎ホーム側です。上屋あるいは駅舎の屋根を支える柱列。

※2020年8月撮影

駅改札口。

※2020年8月撮影

ICカード簡易自動改札機が設置されています。

※2020年8月撮影

窓口は閉まっていました。床が木造駅舎らしい木張りです。

※2020年8月撮影

駅舎出入口から正面。国道2号線が通っています。

※2020年8月撮影

では、糸崎駅の駅舎外観を見てみましょう。

【木造駅舎巡礼02】山陽本線26 に続きます。

(写真・文章/住田至朗)

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