ALCSのMVPはレイズの新人・アロサレーナ 7試合で4本塁打

アメリカン・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第7戦はレイズがアストロズを4対2で破り、対戦成績を4勝3敗として2008年以来12年ぶり球団史上2度目のワールドシリーズ進出を決めた。シリーズのMVPにはレイズの新人ランディ・アロサレーナが選出。アロサレーナはシリーズを通して得点力不足が目立ったレイズ打線において、第7戦の先制アーチを含む4本塁打を放ち、一人気を吐いた。

今季のアロサレーナは8月末にメジャーへ昇格し、23試合に出場して打率.281(64打数18安打)、7本塁打、11打点、OPS1.022の好成績をマーク。その活躍を評価され、3番打者としてポストシーズンを迎えた。

ブルージェイズとのワイルドカード・シリーズでは第2戦で二塁打2本を含む3安打を放ち、ヤンキースとの地区シリーズでは初戦から3試合連続アーチ。第4戦と第5戦は合計7打数ノーヒットに終わったが、地区シリーズまでの7試合で打率.444(27打数12安打)、3本塁打、4打点、OPS1.426の好成績を残し、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズを迎えた。

リーグ優勝決定シリーズでは初戦の4回裏にフランベル・バルデスから1号同点ソロを放つと、第2戦は2安打、第3戦は3安打を放つ活躍でチームの3連勝に貢献。レイズは第4戦から3連敗を喫したが、第4戦は4回表にザック・グレインキーから2号同点2ラン、第5戦は5回表にエノーリ・パレイデスから3号ソロを放ち、打線全体が低調ななかで孤軍奮闘した。

そして第7戦では1回裏にランス・マカラーズJr.から4号先制2ラン。シリーズ全体で打率.321(28打数9安打)、4本塁打、6打点、OPS1.152の好成績をマークし、文句なしのMVPに輝いた(新人野手の受賞は史上初)。単年のポストシーズンで7本塁打はすでに新人記録を更新。自身初のワールドシリーズの舞台でどんな活躍を見せてくれるか注目したい。

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