「刃の上で縄跳びをするような危険な行為」 「メアリ」が文在寅政権の原潜推進を非難

朝鮮労働党創立75周年慶祝閲兵式の一場面

 朝鮮のインターネット情報サイト「メアリ」は10月18日、「己の境遇を知って動かなければならない」との論評を掲載して、文在寅政権が進めようとしている原子力潜水艦計画を非難した。

 論評は、去る9月中旬、青瓦台「国家安保室」2次長金鉉宗が米国を秘密訪問して、米政府高官に原子力潜水艦開発の必要性を力説しながら原潜の運用に必要な核燃料を販売してくれることを乞いまわったと指摘した。

 論評は、これは「朝鮮半島の平和を破壊し、地域の緊張の高まりと軍備競争を招く危険な妄動」で、米軍の核で極東最大の火薬庫として悪名高い南朝鮮が、核燃料購入に走り回っているのは、刃の上で縄跳びをするような危険な行為であると、厳しく非難した。

 また論評は、初歩的な自衛権まで米国に頼る外政の鉄砲玉、主人の承認がなければ一発の銃も撃てない操り人形が、己の境遇も顧みず、原潜保有という竜の夢を見て、むやみに核に手を出そうとしていると指摘、次のように指摘した。

 「・・・過去の保守政権時よりも多くの血税を核戦争装備開発と購入に投入するというから、精神状態がおかしいのではないか。

 両手で対決の刃を研ぎながら、口では『平和』を騒ぎ立てることが恥ずかしくもないようだ。」

 身の程知らずの、核燃料購入策動は周辺諸国の警戒心と排斥だけを増幅させることになる。」

 青瓦台は原潜と核燃料購入については確認を避けているが、韓国で、文在寅政権による原潜計画は既成の事実になっている。

 朝鮮のマスコミが、名指しこそ避けているが、この問題で、過去の政権に比べ現政権の「精神状態」にまで触れながら、「刃の上で縄跳びをするような危険な行為」とその危険性を指摘したことは、文在寅政権に対する朝鮮側の厳しい視線を反映したものとみられる。(了)

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