養殖マグロで地域振興を 新上五島の10事業所でフェア

フェアで提供される地元産養殖生マグロを使ったセット=新上五島町、寄り処満

 交流人口拡大や地場産品振興を目指し、長崎県新上五島町産の養殖マグロを使った料理のフェア(上五島養殖まぐろ振興協議会主催)が町内にある計10の飲食店・宿泊施設で開かれている。11月8日まで。
 町によると、クロマグロを育てている若松瀬戸は地形が入り組み潮の流れが速く、水温の変動が小さいため養殖に適しているという。フェアは昨年度始まり5回目。参加事業所は最多となった。店・施設は原則毎日、丼などを提供し、アンケートはがきに回答すると抽選で地場産品が当たる。
 有川郷の居酒屋「寄り処満」は、旬の魚介とマグロの刺し身や揚げ物、マグロステーキなどのセット(2750円)を提供。前日までに要予約で、店主の原満寛さん(42)は「上五島の養殖マグロは脂がしつこくなく爽やかな風味。生、加熱といろいろな味わいを楽しんでほしい」と話した。
 ほかの参加事業所は▽有川郷=うどんの里遊麺三昧、有川ビーチホテル浦、扇寿、潦り茶屋し喜、cafe nanami、麺’sはまさき▽浦桑郷=和処よかよ▽青方郷=居酒屋優心▽若松郷=遊食館。問い合わせは同振興協議会の事務局を置く浦桑郷のスーパー、カミティ(電0959.54.2415)。

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