17年ぶりPS進出のマーリンズ ヒル編成本部長が退団へ

今季31勝29敗でナショナル・リーグ東部地区2位となり、2003年以来17年ぶりのポストシーズン進出を果たしたマーリンズが新たなリーダーの下で再出発することになった。最高経営責任者のデレク・ジーターは日本時間10月19日、マイケル・ヒル編成本部長(正式な役職名は野球部門社長)の退団を発表。2002年にチームに加わり、2007年からゼネラルマネージャー(GM)、2013年から編成本部長を務めてきたリーダーがチームを去ることになった。

昨季の57勝105敗から今季は新型コロナウイルスのクラスター発生を乗り越えてポストシーズン進出を果たしたマーリンズ。ジーターは「マイクは我々が最初の3年間で成し遂げたことのなかで非常に重要な役割を果たしてくれたが、我々がこのチームに加わる前の期間もそうだった。今後の幸せを願っている。彼の貢献に感謝している」とヒルへの感謝を口にした。

ジーターによると、マーリンズはただちにヒルの後任探しを開始するという。人事部長のダン・グリーンリーがGM補佐に昇格することが発表されており、当面のあいだはもう1人のGM補佐であるブライアン・チャティンとの2人体制で編成部門を率いていくことになる。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ティム・ネーリング(ヤンキースの野球部門副社長)とビリー・エプラー(エンゼルスの前GM)の両者はヤンキース時代にジーターと縁があり、ヒルの後任候補に浮上する可能性があるようだ。

ジーターによると、ヒルを別の役職で球団に留めることも検討されたようだが、交渉は不調に終わったという。ヒルはシンシナティ出身で、先日ディック・ウィリアムス野球部門社長が辞任したレッズは後任を探しており、ヒルが地元レッズでウィリアムスの後任に収まることを予想する声も上がっている。

ジーターらを筆頭とする新たなオーナーグループの下でチーム再建を進めてきたマーリンズ。ジーターはチームを次のステップへ導くリーダーに誰を選ぶのだろうか。

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