衆院任期満了まで1年 現新10人立候補予定 長崎県内情勢

©株式会社長崎新聞社

2017年10月の前回衆院選。街宣に出発する候補者を拍手で送り出す支持者=諫早市内

 来年10月21日の衆院議員任期満了まで間もなく1年となる。県内4選挙区で次期衆院選へ立候補を予定しているのは、現時点で現職6人、新人4人の計10人。年内解散は見送られる公算が大きいが、来年1月の通常国会冒頭解散も見据え、着々と選挙態勢を整えている。

■1区
 国民民主の西岡秀子氏(56)=1期目=、自民の冨岡勉氏(72)=4期目、比例九州=の両現職のほか、共産新人の安江綾子氏(43)も出馬する見通し。
 前回接戦を制し初当選を果たした西岡氏は、旧国民民主と旧立憲民主の合流新党、新立憲民主への参加を見送り、新国民民主を選択。「いばらの道」を覚悟したが、連合が15日、新立憲民主に加え新国民民主の支援も決定。再選に向け支持者を熱心に回っている。
 冨岡氏は新型コロナウイルス対策に力を入れており「コロナに克つ」をキャッチフレーズに雪辱を誓う。これまでに1区の市議、県議を集めた会合をそれぞれ開くなど活動を活発化。2千超の企業・団体から支持を取り付けようと推薦状の準備を進める。
 安江氏は7月に出馬表明。陣営幹部は「1区は(野党共闘の)調整区には当たらない」と引かない構えだ。
(まとめ・左海力也)

■2区
 自民現職の加藤寛治氏(74)=3期目=と、比例北陸信越ブロックからくら替えする立憲民主現職の松平浩一氏(46)=1期目=が立候補を予定している。
 3年前の総選挙で新人2人に圧勝した加藤氏。昨年9月には農水副大臣に就任し、全国各地の災害対応や農林水産業の基盤整備事業などに取り組んできた。コロナ禍で地元活動が制約される中、後援会組織や自民県議、市町議らを中心にした組織戦への準備に余念がない。
 松平氏は、江戸時代に島原藩を治めた深溝(ふこうず)松平家の遠縁に当たると言う。約2年前に出馬表明して以降、少子高齢化に悩む地域の声に耳を傾けてきた。「SNSを活用した結集」を通し、反自民票の掘り起こしに意欲。連合長崎が推薦を確認しているが、労組や地方議員との連携がかぎを握りそうだ。
(まとめ・高比良由紀)

■3区
 自民現職の谷川弥一氏(79)=6期目=、立憲民主新人の山田勝彦氏(41)、無所属新人の山田博司氏(50)の3人が立候補する見通し。
 谷川氏は安倍晋三政権下での秋解散がささやかれていた夏ごろから離島も頻繁に訪れ、関係者に次期衆院選に向けた支援を呼び掛けるなど、着々と準備を進めている。
 山田勝彦氏は今年2月、父で元農相の正彦氏を交えた「応援する会」を大村市内で開くなど活動を本格化。合流新党を「政権の選択肢」としてアピールし、支持を訴えている。
 山田博司氏は大村市や離島地区を「どぶ板で回っている」としており、「ポスターが増えてきた」と話す市民も。大票田の同市内で街頭演説をするなど、各地で精力的に活動している。(まとめ・荒木竜樹)

■4区
 9月まで地方創生担当相を務めた自民現職の北村誠吾氏(73)=7期目=が出馬の意向。昨年1月に立候補を表明した元県議の末次精一氏(57)は、旧国民民主から合流新党の新立憲民主へ移り挑戦する。前回候補者を擁立した共産などの動きは見えず、同選挙区で初めての一騎打ちとなる可能性もある。
 北村氏は「まだやるべきことがある」と意欲を示す。ただ閣僚在任中は、新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、ほとんど地元に戻れず、支持固めを急いでいる。
 末次氏は街宣車やつじ立ちでアピール。旧国民民主で行動を共にしていた佐世保市議4人は全員が合流新党に参加しなかったが、同氏は「連携はできる」と強調する。
 共産党県北部地区委員会の石川悟委員長は「候補者を出すかどうかは今後判断するが、立憲民主とは協力できる」とし、野党共闘も視野に入れている。