「不確定要素」山積みの米大統領選~現時点での結果予測は意味がない

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月19日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。新型コロナウイルスの影響で期日前投票が異例のペースで増えているアメリカ大統領選について解説した。

15日、米ノースカロライナ州で、期日前投票の列に並ぶ有権者(ロイター=共同)=2020年10月15日 写真提供:共同通信社

アメリカ大統領選挙~期日前投票が異例のペースで増加

アメリカ大統領選挙はおよそ2週間後、11月3日が投票日となっている。それを前にトランプ・バイデン両候補とも激戦州での選挙活動に専念しているが、AP通信のまとめでは10月16日時点で、全米で郵便投票をした方が少なくとも1700万人、投票所で期日前の投票をした方を合わせると2200万人以上が既に投票を済ませている。前回の期日前投票全体の4割近くに上っていて、異例のペースで増えていると指摘されている。

米大統領選の第1回討論会を視聴する人(アメリカ・フロリダ州マイアミ)=2020年9月29日 写真提供:時事通信

州によって締め切り日も違う~裁判になる可能性も

飯田)新型コロナというファクターがあると、人が集まるところには行きたくないという方がたくさんいらっしゃるので期日前投票を利用する。相当増えているみたいですね。

須田)加えて今回は郵便投票という制度が導入されていますが、これが今後、物議を醸すと思われます。そうでなくてもアメリカの投票はずさんで、有効無効を含めて揉めるのです。裁判にまでなるケースが多くあります。郵便投票は当初からトランプ陣営が反対していたものですから、トランプさんが敗北なんてことになってしまうと、結果を認めないということも十分に考えられます。

飯田)州によっては、3日が締め切りでないところも多いのですよね。

須田)記入の仕方、送付の仕方も州によってバラバラで、一部では、送られた人とは違う人が記入しているというケースもいくつか出て来ています。揉めることは明らかだと思います。

飯田)筆跡を見たら、「40人くらいが同じ筆跡ではないか」というようなことも、確認のしようがないですよね。

須田)そうなると、裁判に訴えるということで、最高裁ということになりますが、その判事の人事も今回のことを見据えたのではという話まで出ています。

ドナルド・トランプ米大統領=2020年10月5日 写真提供:時事通信

新型コロナ感染もすぐに復帰したトランプ大統領~プラスに作用するか

飯田)前回、須田さんにご登場いただいたときは、トランプさんはコロナで入院していました。あれから2週間経ちました。トランプ大統領は、いまやコロナなんてなかったぐらいに元気に遊説しています。トランプさんの感染は影響が出たのですかね?

須田)どう出て来るのかがよくわからないのです。アメリカの基準としては、14日間の隔離というルールがありますから、少なくとも10月16日までは隔離していなくてはいけなかったのですが、数日間で出て来てしまいました。それに対する批判はあるし、非常識だと思っている人はたくさんいるでしょう。しかし、その一方で、「我らの大統領はとんでもなく強いタフガイだ、ミラクルだ」と。「タフガイ、ミラクル」という言葉に影響を受ける国民性がありますから、場合によってはプラスに作用する可能性もあります。

第1回テレビ討論会 米大統領候補者討論会=2020年9月29日 写真提供:時事通信

不確定要素が山積み~現時点で結果を予測することはできない

須田)さすがにテレビ討論会で対面はできずに、リモートでやろうとしたのですがトランプ側が拒否。これがどう影響するのかという問題もあります。テレビ討論会は1回残っていますが、すでに期日前投票をしている人はたくさんいますから、「テレビ討論会を観て」ということにもなりませんからね。その辺も不確定要素になっています。いろいろな意味で不確定要素が山積していて、現時点で結果を予測することはナンセンスなのかなとも思います。

飯田)異例が積み重なっていますからね。

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