レッドブルF1、2021年のマシンは問題の解決策を盛り込んだ『RB16B』

 2020年のレッドブルRB16は、エイドリアン・ニューウェイ率いるデザイナーおよびエンジニアチームによる最高のマシンというわけではない。レッドブル・レーシングは、2020年シーズンのうちにこのマシンが抱える問題点の解決法を見いだし、それを来季の“RB16B”に取り入れることを目指している。

 ここまでの11戦のなかで、マックス・フェルスタッペンはシルバーストンで開催された70周年記念GPで優勝、それ以外の7戦で表彰台フィニッシュを飾っている。しかしレッドブルRB16は、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが駆るメルセデスW11に匹敵する速さを見せていない。

 2021年のテクニカルレギュレーションにより、来季に向けてマシンのパーツの大部分が基本的に変更できなくなるため、各チームは完全に新しいマシンをデザインすることはない。従ってレッドブルも2021年に向けて今年の“B仕様”のマシンを用意する予定だ。

 第11戦アイフェルGPの後、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、「全般的に、今週末の我々は競争力が向上したように見えた」と語った。フェルスタッペンは勝者ルイス・ハミルトンに続く2位でレースをフィニッシュした。

「週末を通して、特にセクター1で優勢だったと思う。メルセデスと比較すると、最も弱かったのはセクター3だった。しかし全体的に見ると、我々にとって強力な週末だったと考えている。進歩したと思うし、そのことは間違いなく励みになる」

「今日は一歩近づけたと感じた。このコース(ニュルブルクリンク)では、何箇所か、メルセデスと同等もしくは彼らよりも速いところがあった。ターン13と14は弱かったがね」

「今後どうなるか見ていこう。今後、ポルティマオ、イスタンブール、イモラと、非常に興味深いサーキットでのレースが控えている」

「上昇する勢いを保ってシーズンを締めくくりたい。RB16が抱える多数の問題を把握している。それらはRB16Bにおいて対処されるだろう」

2020年F1第11戦アイフェルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)

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