NLCSのMVPは5本塁打11打点のドジャース・シーガー

ドジャースが4勝3敗でブレーブスを破ったナショナル・リーグのリーグ優勝決定シリーズのMVPにコリー・シーガー(ドジャース)が選出された。シーガーは7試合で5本塁打、11打点を記録し、これはどちらもナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズにおける最多記録を更新。単一シリーズでの11打点はナ・リーグ史上最多であり、単一シリーズでの5本塁打はナ・リーグの選手としては2009年ワールドシリーズのチェイス・アトリー(フィリーズ)以来の快挙だった。

シーガーは全7試合に「2番・ショート」でスタメン出場し、打率.310(29打数9安打)、5本塁打、11打点、OPS1.230の好成績をマーク。リーグ優勝を決めた第7戦では5打数ノーヒットに終わったものの、左打席からの美しいスイングで快打を連発し、チームのワールドシリーズ進出に大きく貢献した。

第1戦で4打数1安打に終わったシーガーは、第2戦で1号3ランを含む4打数2安打4打点の活躍。5点ビハインドから1点差まで追い上げた9回裏にもタイムリー二塁打を放ち、チームに勢いをつけた。

大勝した第3戦では、1回表に先制のタイムリー二塁打と7点目となるタイムリー、3回表に2号ソロを放ち、4打数3安打3打点の大暴れ。3回までの3打席でサイクルヒット達成に王手をかけたが、4回表の第4打席はセンターフライに倒れ、快挙達成はならなかった(5回裏の守備から交代)。

第4戦は4打数ノーヒットに終わったが、ブレーブスに王手をかけられて迎えた第5戦では2本塁打を放ち、チームの逆転勝利に貢献。第6戦でも1回裏に先制の5号ソロを放ち、シリーズを通して好調な打撃でドジャース打線を牽引した。

なお、勝利への貢献度という面では、第5戦から毎試合のように好守を連発したムーキー・ベッツの働きも見事だった。シーガーの活躍も素晴らしかったが、好守で何度も流れを引き寄せたベッツの存在も決して忘れてはいけないだろう。

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