ロンドン塔のカラス、どこかへ行っちゃった?

イギリスが誇る観光地の一つ、ロンドン塔には6羽のカラスが飼われており、そのカラスが1羽でも欠けると王室、ひいてはイギリスが滅亡するという民間伝承があるのは御存知の通り。だが気になることに、新型コロナウイルスのロックダウン中、塔への訪問者が少なかったため、2羽のカラスが食べ物を探す旅に出てしまったらしい。「サン」紙をはじめ各紙が伝えた。

カラスはこれまで観光客をからかったり、ゴミ箱をあさったりと、ロンドン塔の訪問者ありきの日々を過ごしていたが、ロックダウンでこれまでの暮らしが一変。カラスの世話をするレイヴンマスター、クリストファー・スカイフさんは自分の食べ残しを与えるよう、衛兵のビーフイーターたちに頼んだほか、テディ・ベアやボール、犬のおもちゃなどを購入し、カラスたちが退屈しないように気を配っているのだそう。スカイフさんは、カラスは神話や伝説を持ち、塔にとって非常に重要な存在なので、どうかロンドン塔を訪れてほしい、と呼びかけている。

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