洋上風力「前に進める」 小此木担当相が五島視察

浮体式洋上風力発電機の前で、担当者から説明を受ける小此木氏(右から2人目)=五島市、福江港ターミナル

 国の海洋政策などに携わる小此木八郎担当相は18、19の両日、長崎県五島市内を訪れ、同市沖の洋上風力発電施設などを視察。再生可能エネルギーを巡る地元自治体や民間の取り組みを評価し、「国として五島市と協力しながら前に進めたい」と述べた。
 同市沖には浮体式洋上風車1基があり、昨年末、国が洋上風力発電施設を優先的に整備する「促進区域」に全国で初めて指定された。現在は国が発電事業者を公募中で、2022年度中には10基程度に増やす計画。小此木氏は、福江港ターミナルで浮体式洋上風車の構造などについて説明を受けた後、船に乗り込み海上から風車を視察した。
 国境離島新法を活用して雇用拡充に取り組む宿泊施設なども訪れ、従業員らと懇談。小此木氏は取材に「島の美しさや生活のしやすさに引かれて五島の外から来た人が、地産地消にこだわって(食事などを)お客に提供するという、良いサイクルができている」と話した。

© 株式会社長崎新聞社