本活のススメ 本宮の書斎から

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■今月の一冊
『もう悩まない!自己肯定の幸せ子育て』
著者 大日向雅美
出版 河出書房新社
保育・教育の場や職場などで昨今話題となっている「自己肯定感」は、子どもの時から育むことが必要で生きる力を身に付けるうえで大切といわれています。しかし、本書は子どもへの自己肯定感をどう育むかというよりは、それを育てる側(主に母親)にそもそも自己肯定感があるかという根本的な問題について述べています。子育て支援が進んでいるといわれている昨今ですが、なぜ子育てに自信のない母親が増えているのか、本書はこの問題の核心を述べています。子育てに関わる人だけでなく、広く社会や心の問題に関心のある人にお薦めする1冊です。

■おすすめ新着本
『グレタのねがい』ヴァレンティナ・キャメリニ
『「これから」の時代を生きる君たちへ』ドメニコ・スキラーチェ
『アホウドリからオキノタユウへ』長谷川博
『将棋』伝承遊びを伝える会
『子育てとばして介護かよ』島影真奈美
『本当は偉大だった嫌われ者リーダー論』鹿島茂
『失礼な日本語』岩佐義樹

■公共図書館の現場から
『鹿の王 上・下』上橋菜穂子
国際アンデルセン賞を受賞した著者の作品です。物語の冒頭から不穏な空気が流れ、やがてある感染症が原因だということが分かります。感染症に罹患して生き残った者、治療・研究する医術者、感染症を不正に使い自分の望みを実現しようとたくらむ者、それぞれの思惑が絡み合いながらストーリーが進みます。新型コロナウイルスが猛威を振るう今だからこそ読んでほしい1冊です。
【渡辺真理子さん/図書館司書】