子どものギャンブル?カプセルトイ

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なにが出るかわからない。だがそこがいい!

俗にガチャガチャ、ガチャなどと呼ばれ、今なお人気の玩具販売形式。
それがカプセルトイである。今では空港に設置されるなど、日本文化みたいな扱いになっているが、その原案となるアイデアが生まれたのはなんとアメリカでのこと。

球体のガムを自販機で売り出したのがそのはじまりとされている。
では、日本ではいつ始まったのかというと諸説。
庶民文化研究の第一人者町田忍さんにその歴史を聞いてみた。
町田さんの記憶によると60年代後半にはすでにあったとか。
プラスチックの普及とともに広まっていったのではないか、というのが町田さんの見解だ。
当初のカプセルトイは駄菓子屋などに置かれており、だいたい10円~数十円くらいで、まさに子どものおもちゃであった。

中身はというと、有名どころで言えばキン消しことキン肉マン消しゴムや、スーパーカー消しゴムなど、ブームを生み出したものや、単純なスーパーボール、後にバンダイなどがガンダム系の玩具をカプセルトイで販売して大人気になりもした。
ちなみにバンダイの商品はガシャポンという。他には、当たりくじを封入する形式のカプセルトイなどもあった。

この中身が出るまでわからないというシステムは、子どもであってもコレクター魂や射幸心を刺激されるようで、ついつい連続挑戦をしてしまい、お小遣いを一瞬で使い切ってしまったという記憶がある人もいるのではないだろうか?

実際、中身がほしいあまりに偽物のお金を入れて回す、なんて事例も出て、社会問題になったりもした。
こういう悪い知恵っていうのは、独自のネットワークで広まっていくのだから不思議である。

時代が進むとカプセルトイの自販機自体も進化していき、デパートの屋上などにはスーパーヒーローをかたどったカプセルトイの自販機が登場したりもした。

なんと、ももの部分がカプセルの取り出し口になっている。ヒーローの体から出てくるというセンスはあれだが…これはちょっとワクワクしてしまうかもしれない。
売る方もいろいろ考えるものである。

時代はかわり、今では大人向けに

かつては子どものおもちゃだったこのカプセルトイだが、その後も人気は衰えることを知らず、今では中身のおもちゃのクオリティも上がり、その分値段も高くなり、どちらかといえば大人向けのおもちゃになりつつある。
なにせ、東京は秋葉原ではカプセルトイの専門店まである始末。

あの頃、カプセルトイにハマった子どもたちが、今やいいオヤジとなって、再びカプセルトイに夢中になっているのだから面白い。
時代は巡るというのはこのことを言うのだろうか。

ゴールデン横丁の仲間たち | 町田 忍(まちだ しのぶ)