東京理科大学ら/ワイドスパンのマンション免震工法を開発/型枠量2割減

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東京理科大学とファーストコーポレーション、東京理科医大認定のベンチャー企業・サイエンス構造(東京都新宿区、海藤靖子代表取締役)の3者はRC造のマンションで12~14メートルのワイドスパンを実現する免震工法を開発した。柱や壁のない最大約200平方メートルの大空間が実現できる。無柱空間の実現によって従来工法で同規模のマンションを建設した場合と比較し、コンクリート型枠の量が約2割削減できるという。

「ジーナス(ZENAS)工法」は東京理大工学部建築学科の高橋治研究室が開発に協力した。40階建てまで対応できる。今後は11月頃に住戸の一部を再現したモックアップを建設し、1年程度の実証実験で品質を検証する。2021年度ごろの実物件採用を目指す。

一般的なマンションや超高層マンションの場合、ワイドスパンとされる柱間の距離は7メートル程度。ジーナス工法は12~14メートルスパンで基準構造ブロックを連結することで、敷地形状に柔軟に対応する。さまざまなバリエーションの住戸設計が可能になった。

最大約200平方メートルの大空間を確保し、間取りの自由度を高められる点が特長だ。1戸当たりのトイレやバスルームの数を二つにする住戸プランの提案も可能になる。家庭内でのウイルス感染防止にも役立つという。柱のない空間に大開口の窓を設けることで換気能力も高められる。

工事にかかる作業員数も減らせる。コンクリート型枠の量が減ることに伴い、鉄筋工や型枠工の人数を同程度の建物を建設した場合と比較し、10~15%程度削減できるという。

ジーナス工法を適用した15階建てマンションの完成イメージ