田中耕一さん「希望持って」 県立大・富山大で特別授業

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特別授業で質量分析について説明する田中さん

 2002年にノーベル化学賞を受賞した島津製作所シニアフェローの田中耕一さん(61)=富山市出身=が19日、特任教授を務める県立大と富山大で特別授業を行った。

 射水市黒河(小杉)の県立大射水キャンパスでは理系学部の学生や教員ら約100人が受講した。田中さんは、受賞につながった物質の解析法「質量分析」でタンパク質を解析する手法や、分析装置の開発経緯を説明。この手法を応用し、血液からアルツハイマー病を早期発見できる検査法を開発したことも紹介した。

 終了後には報道各社の取材に応じ、コロナ禍で不自由な大学生活を送る学生たちに対し「専門分野の枠を超えた幅広い視野で研究と向き合えば、新しい発見に出合える。希望を持って頑張ってほしい」とエールを送った。

 新型コロナ対策として、会場の収容人数を4分の1に絞り、出入り口付近に消毒液、壇上に飛沫(ひまつ)を防ぐアクリル板を設置した。