今日(10/20)が49歳の誕生日:スヌープ・ドッグのベスト20曲

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Photo: Courtesy Columbia Pictures/Getty Images

1992年にシーンに登場して以来、スヌープ・ドッグ(1971年10月20日生まれ、本名カルバン・ブローダス・ジュニア)はヒップホップのみならず、より広いポピュラー・カルチャーで、最も有名な人物のひとりになった。

自己を徹底的に改革しながら、最先端を行く独創性を維持し続ける才能を生まれながら持った、“アンクル・スヌープ”が長く続けられた理由は、その作詞家としてのスキル、カルチャーへの影響力、そしてミュージシャンシップを見れば一目瞭然だ。そのディスコグラフィーは、R&B、ソウル、ロック、レゲエ、そしてゴスペルまで、多くのジャンルを網羅。ベスト・スヌープ・ドッグ・ソングが示す通り、彼の芸術は留まるところを知らない。

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20. Snoop Dogg & Wiz Khalifa – Young, Wild And Free (feat. Wiz Khalifa & Bruno Mars)

スヌープ・ドッグの息の長さは、若者主導の文化であるヒップホップでは稀なことだ。しかしスヌープの生き方は大多数とは異なる。彼はウィズ・カリファとのコラボレーションでも明らかなように、次世代のアーティスト達を受け入れることで時代を超越したのだ。

映画『マック&デヴィンの”ハイ”スクール生活』のサントラからのファースト・シングル「Young, Wild And Free」では、スヌープ、ウィズ、そしてブルーノ・マーズが集結。元々この曲は日の目を見ずに終わるところだったが、ブルーノがデモを手に入れ、それをスヌープとウィズに送り、その後の話はご存じの通りの大ヒット。曲は“ビルボード・ホット100”で最高位7位を記録し、グラミー賞の“最優秀ラップ楽曲賞”にノミネートされている。

19. Lay Low (feat. Master P, Nate Dogg, Eastsidaz, Butch Cassidy & The Eastsidaz)

ドクター・ドレーがプロデュースした「Lay Low」は、スヌープの5枚目のアルバムであり、“ノー・リミット・レコーズ”からの最後のプロジェクト『Tha Last Meal』に収録された、ウェスト・コースト屈指の傑作。ネイト・ドッグが最高級のフックでその囁き声を披露し、マスターP、ブッチ・キャシディ、そしてザ・イーストサイダズがみんな、“ノー・リミット・ソルジャー”として、スヌープ・ドッグの代表曲に終結した。「Lay Low」の成功は、スヌープの同レーベルでの実り多い在籍期間の最後を飾るに相応しいものだった。

18. Life Of Da Party

「Life Of Da Party」もまた、国内中のクラブを盛り上げたウェスト・コースト・アンセムのひとつ。スヌープ9枚目のソロ・アルバム『Ego Trippin’』からのサード・シングルであり、トゥー・ショートとミスター・ファブをフィーチャー、スクープ・ドゥヴィールがプロデュースしたエレクトロ・ファンク作品だ。

17.  Snoop Dogg (What’s My Name Part 2)

「Snoop Dogg (What’s My Name Pt. 2)」は、このラッパーの膨大な曲集の中で見落とされがちだが、ベスト・スヌープ・ドッグ・ソングに名を連ねるのに相応しい。当時人気があったプロデューサーのティンバランドが手掛けたこともあり、このファンク・ナンバーは、2000年のサマー・ジャムの定番曲となった。この時もまた明確なヴィジュアルに支えられたスヌープは、極めつきの楽曲でニュー・ミレニアムを迎えたのだ。

16. Ain’t No Fun (If The Homies Can’t Have None)(feat. Nate Dogg, Warren G & Kurupt)

スヌープのデビュー・アルバム『Doggystyle』に収録された「Aint No Fun」は、カリフォルニアのサウンドとスタイルを具体化したウェスト・コーストの名曲。露骨な性的方向性を持つ、ワイルドでロウなこのトラックは、デス・ロウ時代の若きスヌープの本質を捉えている。

15. Vapors

ヒップホップの名曲をカヴァーするという、高度な技術をマスターしたスヌープ・ドッグは、オリジナルに敬意を払いながら、自身のユニークなスタイルを取り込み、曲に新たな息吹をもたらした。2枚目のアルバム『Tha Doggfather』に収録された、ビズ・マーキーの「Vapors」のカヴァーで、スヌープはダズ・ディリンジャー、ネイト・ドッグ、そしてウォーレン・Gの物語を継ぎ目なく編み合わせながら、ベスト・パフォーマンスを披露した。この名作をカヴァーすることで、スヌープは作詞家としての能力のみならず、ヒップホップ・カルチャーに対する深い感謝の念と知識も示した。

14. Sexual Eruption

もし皆が一斉に右に行くとしたら、スヌープは間違いなく左へ行くだろう。そう、アンクル・スヌープは変わったサウンドやジャンルを試すのを恐れないのだ。それはヒット曲「Sexual Eruption」(後に不適切だとして「Sensual Seduction」に変更)によく表れている。同トラックには、フル“オート・チューン”で歌いラップしながら、T-ペインを見事に真似たスヌープがフィーチャーされている。

ショーティ・レッドがプロデュースしたアルバム『Ego Trippin’』からのファースト・シングルであり、そのレトロな雰囲気は、今は亡きザップのロジャー・トラウトマンから強く影響を受けている。スヌープは「Sexual Eruption」でジャンルの垣根を壊し、MC達がクリエイトできる音楽の概念を広げたのだ。

13. Doggy Dogg World (feat. Tha Dogg Pound, The Dramatics, Nanci Fletcher)

スヌープ・ドッグに精通している人なら、彼のR&Bとソウルの名作に対する情熱や、過去のブラック・ミュージックを取り入れてきたメロディアスなリリシズムのことをご存じだろう。ザ・ドッグ・パウンドや、あの素晴らしいドラマティックス、そしてヴォーカリストのナンシイ・フレッチャーと曲を作ってしまえるのはスヌープ以外にいない。

「Doggy Dogg World」は、パム・グリア、フレッド“ザ・ハンマー” ウィリアムソン、アントニオ“ハギー”ファーガス、ロン“スーパー・フライ”オニール等々をフィーチャーした、まるで70年代ブラックスプロイテーション映画のような、90年代ヒップホップを代表する名作ビデオを生んだ。スター勢揃いの「Doggy Dogg World」の映像で、スーパースターのスヌープ・ドッグが人気絶頂期にあることが証明されている。

12. Still A G Thang

サード・アルバムをレコーディングする頃のスヌープは、キャリアへの不安を感じていた。2パックは殺害され、ドクター・ドレーはデス・ロウを去り、シュグ・ナイトは恐喝の罪で起訴されていて、スヌープは変化を必要としていた。そうしてスヌープは、ラップ・ビジネスを牛耳るマスター・Pの“ノー・リミット・レーベル”への移籍を決意。

“ビーツ・バイ・ザ・パウンド”のプロダクション・ワークを器用にこなすスヌープは、「Still A G Thang」で、ドレーとデス・ロウの影から飛び出しても、ヒットを生み続けることが出来ることを証明した。彼は変わらず勢いのある存在だった。

11. Lodi Dodi (feat. Nancy Fletcher)

スヌープはドクター・ドレーのGファンク作品「Lodi Dodi」をカバーし、そのウェスト・コースト・ヴァージョンを発表した。最も影響を受けた人物のひとり、スリック・リックに敬意を表したスヌープの「Lodi Dodi」は間違いなく、ヒップホップ史上屈指のカヴァーだ。

ニューヨーク・ヒップホップ・スタンダードにウェスト・コースト・スタイルを足した結果、彼のキャリア屈指のベスト・スヌープ・ドッグ・ソングが誕生した。1985年の名作の見事なリメイクは、オリジナルでラップを披露しているスリック・リックとダグEフレッシュの両者を誇らしい気持ちにさせただろう。

10. The Shiznit

至って単純な話、「The Shiznit」はウェスト・コーストのスヌープ・ドッグとドクター・ドレーが、ヒップホップ史上最高のMCとプロデューサーの組み合わせであることを証明した曲だ。ドレーの作品は、スヌープのメロディアスなフローと叙述的な歌詞にぴったり合う。間違いなく、「The Shiznit」はヒップホップの名曲だ。

9. B**ch Please (feat. Nate Dogg & Xzibit)

スヌープとドレーの両者がそれぞれの成功を掴み始めた頃、ふたりはスヌープの4枚目のアルバム『Top Dogg』収録の「B**ch Please」で再び顔を合わせ、その結果更なる逸品が誕生した。イグジビットの素晴らしいゲスト・ヴァース入りの「B**ch Please」は、スヌープとドレーのオーガニックな化学反応が健在であることを証明した。間違いなく、ノー・リミット時代に生まれたベスト・スヌープ・ドッグ・ソングのひとつ。今回もまた、昔のように、ネイト・ドッグがそのソウルフルな声でトラックを美しく飾っている。

8. Dr. Dre – The Next Episode (feat. Snoop Dogg)

「Nuthin’ But A “G” Thang」の最後で、スヌープは、“次のエピソードまでチルっとけ / So just chill ’til the next episode”と言いながら、続編があることを示唆していた。1999年、ドクター・ドレーのアルバム『2001』に収録された「The Next Episode」で、スヌープはその約束を守ったのだ。

クラプトと今は亡きネイト・ドッグが、忘れられないブリッジを提供した「The Next Episode」は、まさにウェスト・コーストの面々による同窓会だ。全米シングルチャートで最高位23位を記録し、デヴィッド・アクセルロッドとデヴィッド・マッカラムの「The Edge」をサンプリングした「The Next Episode」は、傑出したナンバーであり、ヒップホップ界屈指のデュオによる並外れた楽曲といえる。

7. Murder Was The Case

世界で最もビッグなラッパーになった後、スヌープの人生は自身の楽曲を再現し始めたようだ。ヒット曲がチャートのトップの座に居続ける間、彼自身は殺人の罪で裁判所の中に居たのだ。

ドレーの最高傑作であり不朽の名作「Murder Was The Case」は、スヌープの実体験に基づいた半自伝的な作品だった。より良い人生を送るか間違った道を歩み続けるか、決断を迫られたギャングスタについてのこの曲は、スヌープ・ドッグが人生及びキャリアの転換期を迎えた頃のものだ。

6. Beautiful (feat. Pharrell Williams)

スヌープグとファレルの間にあったクリエイティヴな化学反応は、2003年発表の夏の傑作「Beautiful」で明白になったといえる。ヒップホップ史上最高のラヴ・ソングのひとつ「Beautiful」は、当時絶好調のザ・ネプチューンズがフィーチャーされる一方、どんな難問にも対処できるスヌープはこの時も手腕を振るい、最高級のパフォーマンスを披露。

全米シングルチャートで最高位6位を記録し、伝説的存在のチャーリー・ウィルソンのアディショナル・ヴォーカルもフィーチャーされたこの「Beautiful」は、2000年代を代表するベスト・スヌープ・ドッグ・ソングのひとつであり続ける。

5. Dr. Dre – Deep Cover (feat. Snoop Dogg)

自身が初めて登場した曲が名作だと言えるアーティストは、そう多くはない。ヒップホップ史上最も印象深いデビューとして、スヌープ・ドッグは「Deep Cover」を披露し、ドクター・ドレーの子弟として世界にその名を知らしめた。

1993年10月にリリースされたスヌープのファースト・レコードは、同時期に公開されたクライム・スリラー『ディープ・カバー/潜入捜査』のサウンドトラックからのシングル。この曲はドレーがN.W.A.を抜け、イージーEから離れてから初となるシングルでもある。ビデオではやや消極的な感じのスクープだが、音源ではドレーの力強い楽曲でラップし、ヒップホップのメインストリームに堂々と現われた。「Deep Cover」の影響力は非常に大きく、数年後にはビッグ・パンとファット・ジョーによってリメイクされた。これまたアンクル・スヌープの不朽の名曲だ。

4. Who Am I (What’s My Name)?

『Doggystyle』は、音楽史上最も楽しみに待たれたデビュー・アルバムのひとつだった。ドレ―のアルバム『The Chronic』にスヌープが参加したことで、彼のソロ・アルバムに対する期待は非常に高くなっていたのだ。そして『Doggystyle』のリリースは、人々の期待を裏切ることはなかった。

同アルバムが初週だけで80万枚以上の売上げを記録したのは、ジョージ・クリントンの「Atomic Dog」を引用したファースト・シングル「Who Am I (What’s My Name)?」の存在が大きかった。スヌープのフローとドレーのトラックは、スヌープをヒップホップの新しいスターとして送り出すのに、理想的な組み合わせだった。

3. Drop It Like It’s Hot (feat. Pharrell Williams)

振れたもの全てを黄金に変えるギリシャ神話のミダス王のような人気プロデューサーのファレルによる、2000年を代表するスヌープ・ドッグ・ナンバーが「Drop It Like It’s Hot」だ。アルバム『R&G (Rhythm & Gangsta): The Masterpiece』のリード・シングルとしてリリースされたこの曲は、これまでで最もヒットしたスヌープの曲であり、彼の初の全米シングルチャート1位獲得曲だ。

ザ・ネプチューンズのミニマルなプロダクションは、スヌープのレイドバックなヴォーカルにとって理想的なサウンドであり、過去最高にキャッチーなフックが使われたことも手伝い同曲は2004年に至るところでヒットした。この曲の影響力の大きさを認識したビルボードは、「Drop It Like It’s Hot」をその10年で最も有名な“ラップ・ソング”に選出している。

2. Dr. Dre – Nuthin’ But A G Thang (feat. Snoop Dogg)

“ワン、トゥー、スリー、そしてフォー / スヌープ・ドギー・ドッグとドクター・ドレーがドアの前にいるぞ…”
“One, two, three and to the fo’/Snoop Doggy Dogg and Dr. Dre is at the do’…”

これはおそらく音楽史上最も知られた歌いだしの一つだろう。90年代ウェスト・コーストのGファンクを象徴するドクター・ドレーの名作『The Chronic』からのファースト・シングル。ドクター・ドレーは既にスターだったが、一方のスヌープ・ドギー・ドッグ(当時の名)はこのトラックでスターダムに押し上げられた。

レオン・ヘイウッドの「I Want’ A Do Something Freaky To You」をサンプリングしたこの曲で、スヌープは全米シングルチャートのトップ10に初登場し、“ロックンロールの殿堂”でも、音楽を形作った500曲のひとつに選出された。間違いなく、「Nuthin’ But A G Thang」はスヌープとドレーが本領を発揮した一曲だ。

1. Gin And Juice

「Gin And Juice」は典型的なスヌープ・ドッグ・ソング。『Doggystyle』からのセカンド・シングルであり、彼の代名詞のような曲だ。ドクター・ドレーがサンプルしたKC&ザ・サンシャイン・バンドの「I Get Lifted」に乗り、即席のハウス・パーティーがテーマの「Gin and Juice」は、ベスト・スヌープ・ドッグ・ソングのひとつだっただけでなく、ロングビーチでの生活を伝え、スヌープの非凡なストーリーテラーとしてのスキルを披露しながら、酒飲み達に選り抜きの名カクテルを提供したナンバーだ。これまた印象深いヴィジュアルとポップ・カルチャーの語彙集に残るようなキャッチーなフックを持つこの「Gin And Juice」は、全米シングルチャートで最高位8位を記録した。

Written By Rashad Grove

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