「9日を忘れない」 朗読会を再開 長崎・永遠の会

©株式会社長崎新聞社

平和への願いを込めた被爆体験の朗読会=長崎市、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館

 長崎市平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の朗読ボランティア「被爆体験を語り継ぐ 永遠の会」の朗読会「9日を忘れない」が9日、同館で再開した。長崎に原爆が投下された8月9日にちなみ毎月9日に開いてきたが、新型コロナウイルス対策で3月から休止していた。
 コロナ対策のため透明なパネル越しに実施。会の大塚久子代表(62)と松本裕美子さん(69)が、祈念館にある被爆体験記集(通称・黒本)から計3人の記録を読み上げた。「(顔に残るケロイドのため)人目を気にする消極的な人生を歩んだ」(被爆当時15歳の河野俊勝さん)、「原爆から数カ月後、髪の毛が抜けて悲しくなった」(同16歳の原尾マスエさん)などの苦悩の記録に、来場者は静かに耳を傾けていた。
 聴講した原尾さんの遺族は「母が体験記を残していたと知った時はとても驚いた。母の文字に懐かしい気持ちになった」と述べた。
 次回は11月9日、祈念館で開く。