春の高校バレー女子大分県予選特集③ 結束を深めた臼杵、限られた戦力で全力を尽くす

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 全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の女子県予選が24日からはじまる。今年は新型コロナウイルスの影響により新チームとなってから真剣勝負の場は少なく、対戦データのない一発勝負となる。第3回は県高校総体終了後に大半の3年生が引退し、一足早く1、2年生中心のチームとして新たなスタートを切った臼杵。ポジション変更などもあり、現在は“新しい臼杵スタイル”を模索している真っ最中だ。

 

 新チームになった4月から新型コロナウイルスによる部活動休止、監督交代と環境の変化に踊らされた感があるが、選手に戸惑いはない。それどころか、「春の高校バレー県予選優勝」という大きな目標を得て、選手たちはにわかに活気づいている。練習を行う体育館には気合いのこもった声が響き、並々ならぬ意気込みが伝わってくる。

 

 チームをまとめるのは新キャプテンの東夢羽(2年)。根性があり、物おじしない性格。誰よりも声を出し、「私が先頭を切って戦う」と強い覚悟を見せる。前キャプテンの金子沙耶(3年)は「思ったことをしっかり口にできる頼もしい存在。厳しいことも言うが、空気の流れを変える力がある」と信頼を寄せている。

 

1、2年生中心のチームとなった臼杵

 「最後までやり抜くと決めていた」と残った金子ら3年生の存在も大きい。後輩をフォローし、技術的にも精神的にも不安定になりがちなチームの土台をしっかり支えている。「県総体の時のように焦りから崩れ、そのまま流されることが多い。落ち着いた雰囲気をつくり、気持ちでつなげていく。1年生には高校バレーについていけるよう厳しく指導したい」(金子)。昨年の春の高校バレー県予選では日本一になった東九州龍谷を追い詰めた経験を持つだけに、勝利へのこだわり、最後の大会へ懸ける思いは人一倍強い。

 

 試合経験が少ない1年生は、レシーブに重点を置いた実践型の練習の中で、2、3年生に追いつこうと必死だ。粗削りながら頭角を現してきた選手もいる。一人一人が自分にできること、チームに必要なことを考えながら練習に取り組んでいる臼杵。3年生中心のチームに比べると技術や連携に不安はあるものの、「前より思ったことを言い合えるようになった」と大西美里(3年)が話すように、逆境の中で“結束の強さ”という大きな武器を手に入れたようだ。

 

 精神的な部分が大きく影響するのが春の高校バレー県予選。「気持ちの面では絶対に負けない」と口をそろえる選手たちの思いこそが勝利への原動力になる。「センターコートに立つ」を合言葉に、チーム一丸となって大会に臨む。

 

結束力で優勝を目指す

 

(甲斐理恵)