修繕194点・要調査479点 首里城、焼失免れた美術工芸品1119点の内訳

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首里城公園のウェブサイトに掲載された収蔵品の確認状況

[首里城火災 あれから1年]

 昨年10月31日の首里城火災時に同公園内にあった美術工芸品1510点のうち、焼失を免れた1119点について専門家が調査した結果、修繕を要すると判断したものが194点あることが20日、分かった。沖縄美ら島財団(花城良廣理事長)が首里城公園のウェブサイト内で公表した。調整が必要とされたのは479点に及び、修繕が必要ないとされたのは108点だった。未調査も多数ある。同財団は来月までに所在確認調査を終了し、本年度、修復の計画を決定する方針。

 同公園のウェブサイト内に「収蔵品等の確認状況」のページを設置し、同日公開した。美術工芸品の被害状況や応急処置の現状を紹介している。

 「絵画」「漆器」「染織」「書跡」「陶磁器」「金工品・その他」に分類し、焼失を免れた数や修繕の要不要を示した表を掲載。陶磁器は搬出中に破損したとみられる資料も1点あったと報告している。

 絵画は表装具に高熱や水分による膨れなどを確認。染織は高熱や高湿による変色、生地の劣化などが確認された。金工品のうち刀剣は、部品に熱と水でさびがみられるとした。

 最も被害が大きい漆器は、焼失を免れた285点のうち112点の調査が終了。漆器を包んでいた薄紙を、筆に精製水を含ませてぬらし、漆がはがれないように取り除く様子を、写真で見ることができる。

 首里城公園のホームページから「首里城基金」のバナーをクリックすると「収蔵品の確認状況」に移動できる。