元マリナーズ・岩隈が現役引退 米メディアも報じる

2012年から2017年まで6シーズンにわたってマリナーズで活躍した岩隈久志(巨人)が今季限りでの現役引退を表明した。日本国内のメディアが報じたことを受け、アメリカの各メディアも「岩隈引退」の情報を伝えた。大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」は「肩の問題により2020年シーズンはマウンドから離れていた岩隈だが、NPBとMLBで合計17年間プレーしたあとグラブを置くことを決めた」と報じている。

同サイトは「岩隈は北米のファンには2012年から2017年まで6年間プレーしたマリナーズでの活躍が最もよく知られている」とし、岩隈がメジャー6年間で150試合(うち136先発)に登板して883回2/3を投げ、防御率3.42、K/BB 3.86、ゴロ率47.6%、奪三振率7.27などを記録したことを紹介。2013年にサイ・ヤング賞投票で3位にランクインし、2015年8月12日のオリオールズ戦でノーヒッターを達成したことにも触れた。

また、同サイトは岩隈が肩などの故障に悩まされ続けてきたことにも言及し、マリナーズとの最初の契約で年俸などが抑えられたこと、2015年オフにドジャースとの3年4500万ドルの契約が白紙となったことなどを紹介。2018年は肩の故障によりメジャーで1試合も投げられず、2019年の日本球界復帰後も二軍の試合で2イニングを投げただけとなっている。

さらに、同サイトは岩隈の日本時代の活躍にも触れ、近鉄と楽天で11年間プレーしたこと、自己最高の成績を残した2008年にMVPと沢村賞を受賞したこと、2009年のワールド・ベースボール・クラシックで日本代表の優勝に貢献して大会ベストナインに選出されたことなどを紹介。「MLB Trade Rumorsは岩隈選手の素晴らしいキャリアを祝福するとともに、引退後の活躍をお祈りしています」との一文で記事を締めくくった。

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