マスク着用拒否で機体から降りることになった当事者男性と“乗車拒否問題”を考える

ABEMAがニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。

■マスク着用拒否で機体から降りることになった当事者男性と“乗車拒否問題”を考える

カンニング竹山「事情があってマスクを着用できない人が、交通機関を使えなくなる世の中がおかしい」

10月19日(日)夜9時からの放送では、複数のタクシー事業者がマスク着用を拒否した乗客に対し乗車を断ることができるよう国土交通省に申請したことを受け、過去に健康上の理由でマスク着用を拒否して飛行機を降ろされた経験を持つマスパセさんをゲストに迎え、「交通機関でのマスク着用の是非」をテーマに議論した。

タクシードライバーと乗客を巡る“マスク着用問題”について、番組MCでお笑い芸人のカンニング竹山は「今回の問題は運転手と一人のお客さんの関係だけではない。お客さんが降りた瞬間に次のお客さんも乗るなど、タクシーは不特定多数の人がひっきりなしに乗ってくる。前のお客さんがどういう状況で乗っていたかがわからないので、次の乗客が感染するリスクもある。感染対策に関する医学的根拠がまだないので、不特定多数の人が利用する公共交通機関においては“マスク着用はマナー”として対策を進めれば良いと思う」とっ語った。

また、客室乗務員からのマスク着用のお願いを拒否し、“安全阻害行為があった”として飛行機から降ろされたマスパセさんの話題に移ると、ハグ屋でもあり、えろ漫画家のピクピクンは「マスパセさんを含め乗客や客室乗務員とその場でしっかり議論されていれば口論にならずに済んだはず。KYと書いて『(K)空気(Y)読めない』ではなく、『(K)コロナ(Y)予防できない』の時代になってきている。マスパセさんも危機感を肌で感じて柔軟に搭乗していたら目的地に到着していたのかなと思う」とまとめると、出演者からは「ちゃんと話が着陸しましたね」「さすが漫画家」と称賛の声が上がった。

その一方、カンニング竹山は「現実問題、機内でああいう口論などが起きても、事情を知らないと『そういう人と乗りたくない』と思ってしまうのが人間の本音」と話した上で、「今後タクシーの問題を考えたときに、マスパセさんのように諸事情によりマスクを着用できない人がタクシー使えないとなると、そういう世の中もおかしい」と、自身の考えを展開した。

マスパセさんは一連の騒動について、「色々とやりすぎたので、反省すべき点は多々あると思う。私の声が大きくなってしまい、他の乗客に不快感を与えてしまったり、遅延で多くの乗客に影響が出てしまったことも大変申し訳なく思っている」と謝罪。さらに、「例えば鉄道などにおいては咳エチケットなどでの協力を求めているし、航空会社の中にもフェイスガードや座席を離すことにより調整する代替案を認めているところもある。義務であるというのなら、協力できない人についての例外規定をしっかり設けるべきだと思っている。皆が使う大切な交通手段であるからこそ、着用に協力できる人もできない人も使いやすいシステムを作ることを社会が考えていかなければいけない。そのための材料として、私の事案が役に立てば」と語った。

また番組終盤では、カンニング竹山は「マスパセさんが出演してくれたことにより、両方の意見を聞いて考えることができたので、彼に感謝。我々もこの問題を考えていかないといけない」と締めくくった。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

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