地元への説明最優先に理解得たい 馬毛島基地

 米軍の空母艦載機「陸上離発着訓練場」や自衛隊F35B離発着訓練場として計画されている馬毛島(鹿児島県西之表市)への基地建設について、岸信夫防衛大臣は20日の記者会見で、基地建設準備に向け、環境アセスメント調査への住民説明を最優先に理解を得ていきたい考えを示した。

 また海上ボーリング調査については「種子島漁協から再説明の要請を受け、19日に漁協理事会に対し説明させていただいた」とし、20日には希望する漁協組合員にも説明を行った。

 記者団が、海上ボーリング調査について賛否の投票を地元漁協が行うことにしているが、その結果次第では見直しもありうるのか、と質したのには「事務方にお聞きいただきたい」と自らは回答を避けた。

地元漁協はボーリング調査の許可申請に必要な同意書をすでに防衛省に提出済。ただ、基地建設を懸念し、反対する漁協組合員らが組合理事会に対して撤回を求めている。

 また馬毛島への基地建設に関しては地元・西之表市の八板俊輔市長が今月7日「騒音や漁業への影響など、訓練施設の設置で失うものの方が大きい」と基地建設に反対姿勢を記者会見で表明している。(編集担当:森高龍二)

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