全国高校バスケ長崎県予選24日開幕 男子「佐世保工、長崎西が軸」 女子「シード校勢中心の混戦か」

シード校を中心にした優勝争いが予想される女子。1月の県新人大会は長崎女が制した=佐世保市東部スポーツ広場体育館

 バスケットボールの第73回全国高校選手権(ウインターカップ)長崎県予選は24~26日、長崎市の県立総合体育館などで行われる。男子46、女子43校が参加。それぞれ1枠の全国選手権(12月23~29日・東京)出場権を懸けて熱戦を繰り広げる。
 例年ならば、夏の全国高校総体(インターハイ)、秋の国体に続く高校三大タイトルの一つに位置付けられているが、今年はコロナ禍で夏、秋の2大会が中止に。県内の高校の公式戦も1月の県新人大会以来の開催となる。今季、最初で最後の全国切符を懸けた戦いを制するのはどのチームか。大会を展望する。

◎男子

 県新人大会を制した佐世保工、V4を目指す長崎西を軸にした争いになりそうだ。
 4年ぶりの優勝を狙う佐世保工は組織的な守備を磨いてきた。ガード松山、フォワード松永、センター立石天らを中心に走力があり、攻守の切り替えが速い。
 長崎西は主将のガード中富、フォワード松井、センター田口の3年生をはじめ、選手層が厚い。190センチのセンター北川らが、終盤の苦しい時間帯にゴール下で力を発揮する。
 長崎工はスタメン5人が3年生。シューター犬山ら昨季からの主力がそろい、試合勘に優れる。長崎東は得点力があるガード永野、守備で貢献度の高いフォワード市原がチームを引っ張る。
 県新人大会で4年ぶりに4強入りした大村は2年生主体で挑戦。1年生に好選手が集まった西海学園、昨年準Vの瓊浦、長崎日大なども上位に食い込む力を備える。

◎女子

 県新人大会で8強入りしたシード校中心の混戦が予想される。
 県新人大会を制した長崎女は、昨冬の全国舞台を経験した主将のガード鷲尾、2年生エース池田らを軸に、攻守で速い展開に持ち込む。佐世保南は江口、田中のガード陣、センター神岳を中心に攻撃力が高い。
 長崎西は7月の皇后杯全日本選手権県代表決定戦で決勝進出。優勝したストレッチと3点差の接戦を演じた。主将のガード永橋が柱となる。長崎商は得点源のセンター金光、主将でオールラウンダーの山下ら、高さのある選手がそろっている。
 鎮西学院は基礎を徹底してミスの少ないチームに仕上げてきた。西海学園は守備から流れをつくる。佐世保東翔は松田、庄崎らフォワード陣を中心に最後まで走り切る。純心女は主将の山口、フォワード平川ら、純心中時代からの結束力を生かして勝負する。

全国高校バスケ県予選のトーナメント表

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