伊藤まさこがつなぐ料理のバトン。作り続けたい母の味とレシピノート

朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。

今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『母のレシピノートから』

暮らしまわりのスタイリスト伊藤まさこさんが、母のレシピを紹介した心温まる一冊です。新しいエッセイも加えた文庫新刊です。

母のレシピノートから
著者:伊藤まさこ
出版社:筑摩書房

子どもの頃、著者が大好きだったパイナップルとチェリーのケーキ。まだオーブンがなかった頃、母は無水鍋で作ってくれた。愛らしいケーキは友だちにも人気で「まあちゃんのおうちのケーキ」と呼ばれていたそうです。

本書では、著者のお母さまが四十年間にわたって大学ノートに書きとめたレシピをもとに、ずっと作り続けたい料理を紹介しています。料理にまつわる思い出やエピソードに、家族の幸せがあふれます。

大好きなおいしいごはんやお菓子は、すべて「母のレシピノート」から生まれたもの。お母さんが厚焼き卵を手際よく作る様子をじっと見ている、子どもの頃の伊藤さんの姿が目に浮かびます。そして、母から受けついだ味は、「ママのごはん」を愛する娘の胡春さんへと伝えられていくのですね。

「手に入りやすい素材で肩ひじはらずに、でも心を込めて丁寧に作る。家で作る料理って、それでいいんだと思います」——。おいしい家庭料理を伝える一冊をどうぞ。

ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ

「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。

*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
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