ナイジェリア軍、抗議デモ参加者に発砲 多数死傷か

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ナイジェリアの最大都市ラゴスで20日夜、警察の暴力に抗議するデモ隊に軍兵士らが発砲し、多数の死傷者が出たもようだ。

目撃者はBBCに対し、複数の兵士による発砲の後、約20人の遺体と、少なくとも50人の負傷者を見たと明かした。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、死者が出たとする信頼度の高い報告を受けたとした。

ナイジェリア当局は発砲について調査を行うと約束した。

ラゴスやそのほかの複数地域には24時間の無期限の外出禁止令が発令されている。

ナイジェリアでは約2週間前、不法な拘束や暴力行為、銃撃などを行っているとされる警察の特殊部隊「対強盗特殊部隊」(SARS)の解体を求める抗議活動が起こった。

ムハンマド・ブハリ大統領は11月にSARSを解体したが、デモ隊は治安部隊のさらなる改革や国の運営方法の改革を求めた。

ラゴス州のババジデ・サンウォオル知事は、犯罪者が抗議デモを乗っ取っていると主張している。

発砲について分かっていること

複数の目撃者の話によると、富裕層が暮らすレッキ地区で20日夜、制服姿の男たちが発砲した。

BBCのナイジェリア特派員は、発砲が起きる前に複数の武装兵が抗議現場をバリケードで囲っているのが目撃されていたと伝えた。

ソーシャルメディアでライブストリームされた映像では、デモ参加者が負傷者の手当てをしている様子が確認できる。

目撃者の1人はBBCニュースに対し、「午後6時45分ちょうどに兵士たちが前進してきて(中略)私たちに直接発砲し始めた。平和的な抗議者に向かって」と話した。

「兵士たちが発砲しながら真っ直ぐ私たちに向かって前進してきた。現場は混乱していた。私の横にいた人が撃たれて、その場で死んでしまった」

「混乱状況で、兵士たちは私たちに向けて発砲し続けた。1時間半くらい続いた。兵士たちは遺体を回収していた」

この目撃者によると、兵士たちがバリケードを築いていたため、救急車は抗議現場にたどり着けなかったという。

ロイター通信は、目撃者4人の話として、兵士たちがデモ隊に発砲したと伝えた。目撃者の1人は「兵士たちが群衆に向かって発砲し、1人、2人が撃たれたのを見た」と述べた。

アムネスティ・インターナショナル・ナイジェリアは

で、「ラゴスのレッキ地区の料金所で、過剰な武力行使の末に複数の抗議者が死亡したという、信頼度の高い、憂慮すべき証拠を得た」と明かした。

同団体の広報担当、イサ・サヌーシ氏はその後、「市民が(レッキ地区の)料金所で治安部隊に殺害された。(中略)我々は何人が殺害されたのか確認している」と述べた。

当局の反応は

ラゴス州のサンウォオル知事の報道官は、「#EndSARS(SARSを終わらせろ)デモに隠れて罪のない市民の間に大混乱を引き起こそうとする犯罪者を阻止するため、ラゴス州に24時間の外出禁止令を発令した後、レッキ地区の料金所で発砲があったとの報告を受けた」と

した。

報道官は州当局が「この事件の調査」を命じたと明かした。

ロイター通信はナイジェリア軍の報道官にコメントを求めたものの、すぐには回答は得られなかった。

(英語記事 Protesters 'shot dead' in Nigeria's biggest city