爆笑問題・太田光 『鬼滅の刃』ヒットの理由にコロナを退治して欲しいという願いがある

20日深夜放送の『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の大ヒットには、コロナ禍である影響もあるのではないかと持論を語った。

番組では冒頭のトークで田中裕二が、『鬼滅の刃』ごっこで、3歳の息子に毎日のように鬼として斬られていると話した。

小さな子供の間でも『鬼滅の刃』が浸透していることに関して太田は「すごいねぇ…」と感想を語り、3日で46億円の興行収入を記録した理由などを分析していた。

その際、太田は「今のコロナの状況と、ちょっとオーバーラップするところがあると思うんだよ」とコメント。「感染症のね。で、変なお医者さんみたいなのも出てくるじゃない、女の人、ワクチンありますよ。みたいなね」と説明する。同作ではもともと鬼だった種族が相手という訳ではなく、鬼の血を注がれ適応できた人間が鬼になる、吸血鬼のような設定となっている。

太田はさらに「だから、ちょうどそれの、ああいうの(新型コロナウイルス)を退治して欲しいっていう、そういうのとどっかでマッチしたような気がするね」とコメント。「あの今の時代と。そういうのとヒットって、やっぱり絶対あるからさ。コロナの全然前に作ってんだけど。タイミングが合ったんだよね」と持論を語ったのだった。

実は、鬼退治と疫病の関係性は日本の歴史にも逸話があり、平安時代末期の武将、源為朝は「痘鬼」と呼ばれる疱瘡(天然痘)をまきちらす疫病神を退治したとされる。また、源頼光につき従い、酒呑童子という鬼を一緒に退治したとされる金太郎(坂田金時)も、古くから民間信仰により、疫病を退治してくれる存在とされていた。

為朝や金太郎は、江戸時代にコレラや天然痘など退けて欲しい願いを込めて、疫病退散に御利益があるとされる「赤絵」よく描かれていた対象だったそうだ。為朝は豪傑として当時知られていた武将で、金太郎は家族に孝行する優しい子供だったという伝説が残っている。鬼退治の先輩たちも、どこか鬼殺隊の柱たちや、主人公の竈門炭治郎を思わせるような存在だ。

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