JR東の終電繰り上げ 神奈川最大は桜木町、到着33分早く

JR京浜東北・根岸線

◆小田原着は15分早まる

 JR東日本は21日、来春に平日の終電時刻を繰り上げる首都圏の17路線を発表した。神奈川県内を走る京浜東北・根岸線と東海道線、横須賀線、南武線、横浜線、中央線の6路線も含まれる。繰り上げ時間の最大は高崎線と青梅線の一部で、終電が約37分早まる。

 同社が首都圏の終電時刻を一律で繰り上げるのは1987年の民営化以降、初めて。新ダイヤの詳細は12月に発表する。土曜・休日の終電時刻については現行とほぼ変わらない見通しという。

 同社によると、京浜東北・根岸線の大船方面行きの場合、終電が大船駅に到着する時刻は約18分繰り上がる。磯子駅までは約24分、桜木町駅までは約33分、蒲田駅までは約16分、終電の到着時刻が早まる。

 東海道線下りは、終電が小田原駅に到着する時刻が約15分、国府津駅までは約7分繰り上がる。平塚駅までは現行とほぼ変わらない。

 横須賀線の下りは、終電到着時刻が久里浜駅までは約18分、逗子駅までは約15分繰り上がり、大船駅までは現行とほぼ変わらない。

 南武線の立川方面行きは、終電が立川駅に到着する時刻はほぼ現行通りだが、稲城長沼駅までは約8分、登戸駅までは約15分、武蔵中原駅までは約14分繰り上がる。逆の川崎方面行きは、終電到着時刻が川崎駅までは約8分、武蔵中原駅までは約10分早まる。

 横浜線の八王子方面行きは、終電が八王子駅に到着する時刻はほぼ現行通りで、橋本駅までは約12分繰り上がる。逆の東神奈川方面行きは、東神奈川駅までは約3分、町田駅までは約15分、橋本駅までは約3分早まる。

 中央線の下り方面は、相模湖駅や藤野駅の終電が約16分早まる。

 南武線の尻手~浜川崎間、鶴見線、相模線、相鉄・JR直通線の終電時刻は現行とほぼ変わらない。

 また、京浜東北・根岸線の大船方面行きは始発時刻が一部繰り下がる。東神奈川駅発が現行の午前4時31分から約3分遅くなる。

 JR東は終電繰り上げの理由として、新型コロナウイルスの影響により深夜帯の利用客が急減した点に加え、列車が走行しない時間を延ばすことで保守点検の作業時間を十分に確保するためと説明している。終電繰り上げの影響を受ける乗客は、9月の利用状況で約2万人。

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