白山手取川を推薦へ 世界ジオパーク候補地に、日本委決定

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 日本ジオパーク委員会は21日、貴重な地形や地質を備えた自然公園「世界ジオパーク」の国内候補地として、白山手取川ジオパークを国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦することを決めた。決定を受け、白山手取川ジオパーク推進協議会は来年秋にユネスコに申請書を提出する見通し。現地審査を経て申請が受諾されれば、2023年春にも国内10番目として認定される。

 同推進協議会から申請書の提出を受けた後、ユネスコは22年5~8月に白山手取川ジオパークの現地審査を実施し、同9月に受諾、保留、却下のいずれかを勧告する。受諾されれば認定が内定する。

 日本ジオパーク委員会によると、ユネスコへの申請が年内に間に合った場合、現地審査などのスケジュールが全て1年前倒しとなり、最速で22年春に認定される可能性もあるという。

 同委員会の中田節也委員長は、白山手取川の国内推薦を決めた理由として▽国際的に重要な地質・地形がある▽地域団体や大学など教育機関との連携体制が整っている—ことなどを挙げ、「人材育成やジオツーリズムの取り組み、国内外活動への積極的な参加など実績を積み重ねてきた」と評価した。

 白山手取川は、白山市などで構成する推進協議会が13年と15年にも世界版認定を目指して日本委員会に推薦を申請したが、「地質の価値を世界に向けて発信する活動が不足している」などとして却下された経緯がある。

 推進協議会はその後、ジオパーク公認観光ガイドの養成や学校でのジオパーク学習の推進などを進め、今年3月に日本ジオパーク委から「十分に世界を目指せるレベル」と認められ、4月に推薦を申請していた。